NOBURINのスイス紀行 2012/8/12

グリンデルワルト

ベルナーオーバーラント鉄道

 ツェルマットやマッターホルンはヴァリス州にあり、シーニゲプラッテやこれから訪れるグリンデルワルトはベルナーオーバーラントにある。氷河特急で旅した谷を挟んでスイスアルプスの山並みが異なっている。日本の中央アルプス、南アルプス、北アルプスといった感じだ。ツェルマットに滞在したとき、マッターホルンの方から谷を挟んで遠くにユングフラウを眺めることができた。今回インターラーケンからベルナーオーバーラント鉄道でグリンデルワルトに到着した。
 

 上の写真で左がグリンデルワルト駅、右は振り返って山側を見るとアイガー北壁だ。そして正面に白い建物が見えるのは、日本語観光案内所。実はNOBURINこの観光案内所を頼って、インターネットでスイスパス、氷河特急、ホテルの手配をお願いしたのだ。この観光案内所のホームページを見るのも楽しい。ここに紹介しておこう。http://www.jibswiss.com/
上のホームページアドレスにアクセスすると、第1ページに15分ごとに、「アイガー北壁」の ライブ画像(24時間)が見られます。「おやじのつぶやき」ページ  もおもしろい。安東一郎所長がその日その日の興味深い情報を掲載しています。

 グリンデルワルトに到着して、早速ここの事務所に足を向けた。NOBURINの依頼を担当してくれた、男性職員 上西氏 にお礼を言いたかったのだけども、あいにく出張中でお目にかかれなかった。対応してくれた女性職員に、無事に旅行出来ていることを告げてもらうことにしてホテルに向かった。

グリンデルワルト教会を訪れる

 8月12日は日曜日。私たちは、海外で日曜日にその土地の教会に出席するのも楽しみの一つだ。説教の内容は理解できなくても、讃美歌が歌えなくても雰囲気はよく分かる。そんなことで、今回もグリンデルワルトの教会に向かった。もう一つこの教会に興味を覚えたのは、私たちが所属している日本キリスト教団 四日市教会のメンバーだった方が40年前にここで結婚式を挙げたというのである。土産話にもと思い是非行くことにしていた。まずは、ここの牧師に礼拝出席のお願だ。

 NOBURINの曖昧な英語でも、どうぞどうぞ だった。そして、記念写真に一緒にポーズしていただいた。貴重な体験をした。

 

 この日は特別な伝道礼拝でもあったのか、ビデオでも一部紹介したが、ホルンの奏者による讃美歌の奏楽だ。スイス本場でこのような讃美歌に出会ったのは感動だった。

 

 この教会はまさしくアイガー北壁の膝元にあり、教会の敷地内の墓地はその懐に抱かれていると言った感じだ。午前10時前、時計台の鐘が礼拝開始を告げていた。

NOBURIN作成のビデオをYouTubeでご覧下さい!

 

ユングフラウ・ヨッホ

アレッチ氷河

 教会の礼拝を終えてグリンデルワルト駅からクライネシャイデック駅を経由してユングフラウヨッホへ向かう。ここから見るアレッチ氷河は、ヨーロッパ最大最長だという。グリンデルワルトとは反対側のマッターホルンに対面した谷へ23㎞もの長さで流れ出ている。この氷河を見るには、クライネシャイデック駅でユングフラウ鉄道に乗り換えて行かなくてはならない。この鉄道がまたすごい。クライネシャイデックを出発してしばらくするとトンネルに入る。下の図のようにアイガー北壁とメンヒの腹の中をくりぬいてユングフラウヨッホへ抜けるのだ。

 このトンネルを掘り始めたのは、1895年(明治28年)日本では京都に初めて電気鉄道が登場したときなのだそうだ。グリンデルワルトにトンネル工事の様子を大きく撮した写真と実物のトロッコを見た。

まさしくツルハシと手押しのトロッコによる人力作業だったのだ。16年の歳月をかけて全長7.1㎞のトンネルを貫通して3,454メートルの高みに出たというのだからすごい。それは1911年(明治44年)。当のスイス周辺では第一次大戦の兆しが見られていたではなかろうか。 このトンネルの途中に外を見ることの出来る窓がある。3,160メートル地点のアイスメーヤーというところからグリンデルワルトの方向に流れる氷河を見ることが出来た。

左 アイスメイヤーから外を見る  右 ユングフラウヨッホ


 山は冬装束・冬景色、ときおり霰まで降ってくる始末。私たちがここスイスに来て初めての曇天。しかし、中腹のクライネシャイデック一帯は夏の牧場そのもので、放牧の牛たちが遠くでのんびりと草を食んでいた。


    左 放牧の牛            右 アイガー北壁の麓でランチ

 NOBURIN&緑子は、ユングフラウ鉄道に乗り換える前にアイガー、メンヒ、ユングフラウを眺めながら、日本語観光案内所にお願いしておいた巻き寿司お弁当で腹ごしらえをした。このあたりに小説家新田次郎の記念碑があるとガイドブックに案内があった。それを見てお昼にしようと記念碑を捜したのだけど見つけることはできなかった。

NOBURIN作成のビデオをYouTubeでご覧下さい!

 

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前回のユングフラウ訪問

実は、NOBURINのユングフラウ訪問は2回目である。1995年11月にまだ現職の時、当時文部省教員海外派遣団に加わってスイスに来たことがある。山はもう真冬であった。アイガーは猛烈な吹雪で、ユングフラウの展望台はマイナス40度。ちょっと写真を撮りに外に出たのだけれど、耳にしもやけを作ってしまった。

クライネシャイデック駅で

冬のアレッチ氷河

アイガー北壁の吹雪

外はマイナス40度の中、写真撮影。耳にしもやけを作る。