NOBURINのスイス紀行 2010/8/15

チューリッヒ

リトマ川に架かる橋から大聖堂を望む

  8月15日(水)いよいよスイスも最後の行程です。ルツェルンから昨夕 チューリッヒに到着して、今日はこの町を歩いて旅の終止符を打つというわけです。NOBURINはいつも旅を終えるとき、寂しい気持ちになります。もう少しとどまりたいのです。一方、緑子さんは10日間の行程が限度と言うことで、二人は妥協して帰路に着くのです。 さて、本日の予定は例によってチューリッヒの旧市街巡りです。それから、少々のお土産もさがさなければなりません。ここでは何かと便利なように駅のすぐ近くにある小さなホテルに投宿しました。だから今日はすぐに駅前から旧市街に行くことが出来ます。ペスタロッチ像のある公園からリンデンホフの丘を目指しました。

 
 

左上 ペスタロッチ像       右上 リンデンホフの丘

 リンデンホフの丘からはチューリッヒの町が一望できます。町を流れるリマト川を挟んでたたずむ旧市街は、NOBURINがかつて訪れたときとすこしも変わっていませんでした。

 皆さんごぞんじの通り、スイスはヨーロッパの へそ の位置にあり、その大きさは日本の九州ぐらい。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアに囲まれた小さな国です。その昔は、列強の国々から虎視眈々と狙われている子羊同然だったのでしょう。そういうことからも、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スイス独特のロマネスク語など話す言葉も地方によって異なるとか。また、どこの国とも同盟を結ばない中立国等々、銀行が発達している、各家庭・各建物の地下室は核シェルターが在るなど歴史をしのばせています。 私たちは、そのスイスの東半分を今回は車でなくて列車の旅を実行したのです。あこがれのスイス!それは、緑子さんが子供の時から一度は旅したかった国です。NOBURINは、17年前当時の文部省の主催で海外派遣の旅に出かけたことがありました。そのときは、教師集団の修学旅行のようなものだったので、緑子さんのあこがれの地を自分達の企画で行くことができました。

 続いて大聖堂に入りました。チューリッヒの教会は宗教改革によるプロテスタントの教会です。教会の正面にはカトリックの教会のような祭壇がありません。聖書が置かれているだけです。

 聖母聖堂の正面

買い物

 私たちの買い物の多くはその土地のスーパーでします。お土産もそこに結構いい物があります。駅前のスーパーに立ち寄りました。

 旅行会計担当の緑子さんは帰国前には出来るだけコインを使い切ろうと涙ぐましい努力です。ここのレジさんも緑子さんに協力しているみたいです。NOBURINならば安易にお札を出してコインを貯め込んでしまいます。そして現地通貨の値がよく分からないまま旅を終えてしまいます。一方、緑子会計は出発の時、名古屋空港の銀行で現地の紙幣を手にしたときから貨幣価値を頭に入れようと努力しているみたいです。さすが会計担当。帰国の時には両替したお金は限りなくゼロに近い。脱帽です。

 同じスーパーのワインの棚です。NOBURINが留守中お世話になる職場の方で、お酒の好きな人にお土産を買うことにしました。スイスの白ワイン。これは国外(スイスの)では貴重なのだそうです。日本でもスイスのワインはあまり見かけないとか。なーんでか?その答えは、製造したワインはすべてスイス人が飲んでしまうから、だそうです。スイス人が飲んべえなのか、輸出するほど製造しないのか、そこはよく分からないけど、とにかく貴重なスイス白ワインを1本お土産に買いました。(ボージョレ・ヌーボーよりはいい物のようです。)

 NOBURINも緑子さんも日本ではお目にかかったことのない電子秤がありました。秤の横にお総菜があります。お好きな物をお好きなようにパックに詰める。そして、秤にあるお総菜番号をタッチして目方を量るとお値段が出るという便利な機械。故意に実際のお総菜番号と違う番号をタッチしたらどうなるだろうと、邪念が頭をよぎりったりもしました。やばいやばい、向こうの奥でこちらをにらんでいるお姉さんが居る。

NOBURIN作成のビデオをYouTubeでご覧下さい!


何という幸運!

この旅行の企画は年明けからすぐ始めました。航空券も出来るだけお値打ちな物を手に入れるため早割という6ヶ月前、チケットの発売と同時に購入したのです。6ヶ月も先、どんな事情が起きるか分かりません。一種の賭みたいなところがありました。でも、すべて順調に旅立てたのです。旅行中は好天に恵まれ、「お山も快晴、六根清浄」でした。

もうこのような機会はないかもしれません。私たちの旅は、小中学校で行われている「総合学習」みたいなものです。旅を実現するために事前にいろいろ調べておかなければならない。例えば、地理を調べる。施設やそこまでの経路を確認する(今回スイス国鉄のホームページ で時刻表を便利に活用することが出来ました)。出発から帰国するまでの行程表の立案。必要な言葉のやりとり。準備物を整える。勿論資金の調達、そのための手立て。健康管理。今回の旅ではビデオを随分活用することも出来ました。それから事後になるけれども、旅の締めくくりとして、ホームページで発信することも総合学習の一環かもしれません。そのようにして学ぶことが山ほどありました。

かくして中部空港セントレアに8月17日(金)午前8時35分に無事に到着したのでした。四日市行きのバスは10時30分、しばらくの時間を空港内にある4階の展望風呂 風の湯(フーのゆ)で旅の汗を流したのでした。

展望風呂フーの湯