NOBURIN BO & MIDORI 宅へ

 BO & MIDORI夫妻には旅行の計画の段階からいろいろなアドヴァイスを頂いたり、旅行の手続きを私たちに代わってして下さっ たり、確認をもらったり、スコーネ地方・スモーランド地方をご案内頂いたり、本当にお世話になりました。現地に夫妻がいなかったら、見知らぬ国へ私たち二人だけの旅は実現不可能でした。

上 玄関    下 リンゴの木が植わっている庭  

カルマルからソルベスボルグ市リューエダールヘ

 Midoriさんのファックスに「ふと気になったのですが、日本にRoundabout(ロータリー)はありますか?日本は交通信号が発達していて、私の記憶にロータリーがないのです。こちらは特に田舎は交通信号がなくロータリーがいっぱいあります。(まあ、出そこなったらぐるぐるまわって標識を確かめられますが)」 NOBURINこのフヮックスを見たとき正直ぴんと来なかったのです。インターネットであちらの道路地図を見ると道路上に小さな○があり四方に矢印がついてなんだか台風の目みたいな記号がある。
 日本の信号では、赤信号で止まって青信号ですすめ。当たり前。右折も左折も赤で止まって青でそれぞれの方向に行く。 ロータリーでは、入る前に一旦停止。目の前に車がいなければロータリーに入る。あちらは右側通行だから、我々にとって余計ややこしい。右折はすぐ次の出口で出る。直進は2番目の出口を出る。左折は3番目の出口。出るのに失敗したらもう一度入ったところからやり直す。分からなくなったら、ぐるぐる回ると言うことになる。右側通行だから時計と反対回り。
 NOBURIN,直進しなければならないので2番目の出口を行かなければならない。なのに、ロータリーに入るやすぐの出口から出たものだから、ずいぶん走って引き返したことがあった。 田舎にはほとんど交通信号は無かった。高速道路でもジャンクションはなくすべてロータリー。だから標識をよく見てスピードダウンを確実に行わないと高速でロータリにつっこんだら大変だ。 

 

 たくさんのアドヴァイスの中にこんなファックスもありました。「肝心の我が家への道をお知らせすることを忘れていました! OlandからKalmarを経てあとはずっとE22号線に乗ればよいので楽です。
・・・・このあたりからちょっとだけ緊張して下さい。・・・Morrumというところへきますが、このあたりから110km/hが90km/hの標識に変わります。その後70km/h, 50km/h となってロータリーへ入ります ・・・・ GAMMALSTORPの標識を見つけて下さい。その標識のすぐ後にバス停があり・・・そこに右側に入る小さな道があります。その後くねくねとまがる田舎道を我が家まで3.1kmです。・・・50km/h標識まできたら左を見て下さい。最初山小屋のようなセカンドハウスがあって、その次に白い柵。そして石壁の納屋。そのすぐ後ろが我が家の門です。・・・・」
「我が家への道案内」をたよりにNOBURINはドライバー、緑子さんはナビの二人三脚でE22号をやってきたのです。「このあたりからちょっとだけ緊張して・・・」という所まで来ると、緑子さん本当に緊張で ハーハー、 いつにもない荒い息づかい!”バス停の後ろの右に入る小さな道”を見つけたときには「ここ!」と二人が思わず合唱。”白い柵・石壁の納屋・我が家の門”にたどり着いたときには満足度100%。 こうして、ソルベスボルグ市リューエルダールの家にたどり着いたのです。それにしても、この詳細な案内は夫妻が実際にこの道にある標識等を確認し書きとどめて頂いたのです。行き届いた配慮に改めて感謝したことでした。

 

リューエダールの BO & MIDORI の家

 この家は、夫妻著「スウェーデンの田舎暮らし」によると、100年以上の古民家を1998年に購入して住んでいる。母屋160平米(約50坪)納屋と馬小屋つき。全体の土地は、馬場を含めて1ヘクタール以上。さらに農業用温室までついている。
Midoriさんは、この敷地の中で自動車運転の練習をしたそうだ。

 

 

 

 古い温室があり、自家用の野菜や花が植えられていました。Midoriさんがこんな作業をしているとは、意外でした。

 

 

 

 

 夫妻の屋敷に馬小屋と馬場があるのだけれど、馬は飼っていない。馬場は近所の農家の人に貸していると言うことだ。いまどき、どうして馬を飼っているのだろう。上の写真は、近くで中学生ぐらいの女の子が馬に乗って駆けていた。農家では、馬を子どもたちの遊び相手に使っているということだ。お国によって違うものだと感心したり、驚いたり。

 

 この日は、夫妻の手作りでスエーデンの代表的なジャガイモの家庭料理 ”ヤンソンさんの誘惑”をご馳走になった。このお料理の素材も屋敷の畑で収穫した物だろうか。実に美味だった。NOBURINは・・・、ワインがいっそう進む。BOさん、3リットルぐらいのパック入りワインをどんどん注いで下さる。NOBURINご機嫌。緑子さん、はらはら。

 

著書紹介

 


スウェーデンの田舎暮しリューエダール日誌
四六判 280頁 並製本 古今社発行
著者:林 みどり/ボ・ハレングレン
作者のあとがきから
 スウェーデンの片田舎に住みついて八年目を迎える。ここに書き綴ってみたのは、その田舎の日常体験から覗いた、スウェーデン社会のひとつの有り様である。スウェーデン社会に関しては、福祉、環境問題、市民運動などについて、日本から研究者がこられていて、それぞれ専門の本を出版されているようである。しかしそういう社会に住む人々の実際の生活については、意外と知られていないのではないかという気がしていた。もちろんここに述べられているのは、限られた一面であって、同じスウェーデンに住む日本出身の人でも、異なった印象を体験しておられる方々もあると思う。統計なども出してみたが、これもあくまでも理解の助けになればということで、意図としてはスウェーデンを少し感覚的にも知ってもらえればというところである。 …スウェーデンは小さい国だし、距離的にも感覚的にも日本から随分遠いと感じられているかもしれない。しかし毎年のノーベル賞は話題になるし、今年は植物学者カール・フォン・リネーの生誕三百年記念のため、天皇陛下がスウェーデンを訪問されました。そんなスウェーデンに少し親しんでもらいたいという願いがここに実現することになった。

sthlmjap氏の作品”スウェーデン スコーネ地方”よりシェアー

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