ダウトフル・サウンド、「懐疑の入り江」ジャがでるかヘビが出るか。1770年イギリス人探検家キャプテン・クックの船はダウトフル・サウンドの深い入り江を見つけたが、ここに入り込んだら再び出られるか”疑わしい”と考え進行をやめた。そのため彼が作成した地図には、"ダウトフル・ハーバー(疑わしい湾)と書き込まれ、以来、ダウトフル・サウンドと呼ばれるようになったと言う。
ダウトフル・サウンドの深い入り江
下の地図をご覧いただくと、昨日はティアナウのケイコズ B&Bから北の方ミルフォードへ。今日1月18日(火)は、8:20 ケイコズ B&Bを出発して 95号線を南へ下り、マナポウリからダウトフル・サウンドへ。
ティアナウからNOBURINは、車で8:50マナポウリの桟橋に着いた。ここでも啓子さんから預かった書類を受付の係員に渡すと乗船札を出してくれた。9時45分船は出発してマナポウリ湖を進み、10:30 地下発電所のある埠頭に接岸した。そこからバスに乗ってウイルモット峠を越して行く。下るとダウトフルサウンドの懐、ディープ・コーブ・ ワーフだ。
マナポウリ湖を渡る
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左上から マナポウリの桟橋。ウィルモット峠からダウトフルサウンドを望む。ディープ・コープ・ワーフの埠頭
その昔キャプテン・クックが、この入り江の最奥に入り込んだら出られないと恐れた場所ディープ・コープ・ワーフだ。私たちはその桟橋から外洋へ出港する。
ウィルモット峠あたりから雨模様になって来た。でも、ナッツンファームの佳奈さんが、「フィヨルドの観光は、照ってもよし、降ってもよし。」と言っていたので気にしないことにした。 出発11:30、遊覧船は随分大きく乗客は200人は下らないだろう。雨に煙るダウトフル・サウンドは何か幽玄とでも言おうか趣のある航海だ。お昼も近く、あちらこちらの席で思い思いにお弁当を広げている。と言っても大方は船内で購入したハンバーグ弁当だ。
NOBURIN一行は、ケイコさんが用意してくれたスペシャルランチ!これは写真に納めなければならない。お向かいの新婚さん、お隣のシニア夫婦もうらやましそう。新婚さんなんか、”私たちのお弁当見てちょうだい。”と言わんばかりに自分のランチを差し出す。
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いつの間にか3カップルは楽しい会話が弾んできた。皆さんお手持ちのカメラがご自慢で、パナソニックのビデオカメラ、ソニーの一眼レフカメラ、薄型のソニーデジカメ。NOBURIN&緑子はそれぞれキャノン。でもみーんなジャパニーズ製品だ。ここでは、どうもソニーが人気なようだった。
航海も佳境に入って来ると、遠くの方でイルカがはねている(残念ながら写真は撮れなかった)。オットセイが岩の上で昼寝をしている。船のエンジンを止めて入り江の静寂を堪能する。一時として退屈するいとまもない。14:30 ディープ・コープ・ワーフ に帰り着いた。
オットセイの群れがお昼寝中 ダウトフル・サウンドのど真ん中
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静寂の時 深い入り江のど真ん中で船のエンジンが止まった。乗客の話し声が止み、自然のただ中の静寂だけがそこにある。船は太古の時にタイムスリップしたかのよう。静かな祈りを捧げているように人々の群れはそこにたたずんでいた。 |
鉄塔の下から湖水を一気に落として右のトンネルから排水している
左 タービンの前で
右 マナポウリ湖の水を垂直に落としている模型
マナポウリ湖とダウトフル・サウンドの入り江とはかなりの落差があるらしい。そこでお国は湖水を利用して水力発電を計画したそうだ。しかし、導水管などをむき出しにしては景観だいなしだ。そこで地下に発電所を建設して湖から海の水準まで一気に水を落としてタービンを回す事にした。それがマナポウリ地下発電所だ。 クルーズの帰りに私たちのバスは螺旋状のトンネルに入り(15:30)発電所のタービン室まで潜ってそれを見学した。
かくして、17時30分無事にマナポウリの桟橋に到着した。
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