ニュージーランド旅日記

ドライブ

 2011年1月16日(日)、南島の屋根マウントクック・ヴィレジのハーミテージホテルから、南端のミルフォード ティアナウ  ケイコズ・ガーデン・B&B へ向かう。雨の中出発したが、間もなくNOBURIN一行の前途に虹がかかり、さい先良いスタートだ。約400kmのドライブがこれから始まる。

ハーミテージホテル

今回の旅行で、ハーミテージ・ホテルは、私たちにとってお値段の上でも標高の上でも最高のホテルだった。マウントクック・ヴィレジのどこからでも目につく建物のホテルだ。昨日のフッカーヴァレー・トラックからでも遠くにホテルの建物が見えていた。ホテルの全室窓からマウントクックが見えるようになっていた。

ハイウェー

 ハイウェーと言っても、日本のように特別に高速道路があって料金を徴収することはない。(私が訪れた海外の高速道路はすべてそうだった。)街や村を通過するときは、50km制限の国道だがやがて80kmの標識が見えて、しばらくして走ると道路の両端には家など建物が無くなると100kmの標識が出てくる。日本で言うと一般国道が郊外に出ると高速道路になるのだ。日本も100kmの一般国道があってもいいのではないかと思われるが、少し無理がある。 というのは、ニュージーランドでは走っている車が極端に少ない。マウントクックからティアナウまでのドライブで連なって走ったことは無かった。勿論渋滞にもあわなかった。もう一つの理由は100kmの標識が立っているところは道幅が広く直線だ。なぜ直線の道路ができるのか。たぶん、砂漠みたいな荒野に近い土地が多く、日本のように道路建設に土地買収の困難が無いからだろう。

アオラキ/マウントクックからティアナウ /ケイコズガーデンB&Bへ

 目覚めると、今日は雨だ。移動日だから雨が降っていても気にすることはない。しかし目的地のティアナウの天候は確かめておこう。電話で予定通りケイコズ・ガーデンへ行く事を告げお天気の様子も聞いた。啓子さんの賑やかな声で”上天気”とのこと。「気をつけていらっしゃい。こちらの制限時速は100km、5km以上オーバーしたらねずみ取りに引っかかるからね。他車が後ろから せついて きても、どんどん追い越させて、安全運転が大切よ。」と、母ごころのご忠告。

 あんなに窓からマウントクックが見えていたのに、今朝は雨で山は全く見えない。本来ならば、朝日を浴びてモルゲンロートが赤く見えるだろうに。でも、静かに朝食をいただいて出発するのもいい。(実際は、お昼の分もたっぷり食べた。) 予定よりも少し遅れて、8時40分雨の中をスタート。マウント・クック・ヴィレッジから国道8号線へ出るまでの80号線を走るうちに前方が随分明るくなり、雨も小降りになってきた。虹も出て来て、NOBURIN一行のさい先はとても明るい。昨日も来た80号と8号線の合流点トワイゼルに9:30通過。出発して55km走った。

前方が随分明るくなり小ぶりになって来た。さい先とても明るい。

 

 

 

ドライブの行程


大きな地図で見る 

上の地図で今日のドライブは、プカキ湖の北マウント・クックを出発して、トワイゼル、オマラマ、クロムウエル、クイーンズタウン等を通過して南端フイヨルドランド国立公園 テ・アナウへ向かう。全行程約400km、名古屋・東京間ぐらいの距離に当たる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライブ グッズ

 イギリスやカナダの旅行で道に迷って随分苦労したことがある。迷って、もたつくのは避けたい。ナビをレンタルすることを考えた。出発する前にナッツンファームの出口さんにそのことを伝えたら、ニュージーランドではいらない。オークランドを走るのなら別だが、常識的に(標識を見て)走ったら目的地にたどり着く、と言うことだった。それでナビを使うことはやめた。そのかわり出発までに地図をはじめドライブのグッズで入念にコースを調べた。

ガイドブック 地球の歩き方
ニュージーランド
歩き方
’11~’12版を購入した。国内移動(レンタカー)の項目には、レンタル手続きの仕方、ニュージーランドの道路事情、交通ルールやマナーなどわかりやすい。 乗用車の制限速度は、市街地では50km、郊外では100km、”日本のように50~60kmで走っていては、流れに乗ることはできない。車は日本と同じで左側通行、交差点では日本と違って右折優先、など参考になった。
地図 Hema Maps
New Zealand
計画の初期にインターネットで輸入地図専門店マップハウス で地図を取り寄せる。ニュージーランドのすべての地域を網羅しているドライブ地図帳。距離数も日本と同じでkm単位だからわかりやすい。 NOBURIN ドライブに必要なページをカラーコピーして書き込みや写真を貼り付けたりできるようにした。区間の距離数やトイレのある場所、休憩できるところなどが記されていて便利だ。25cm×35cmの大型判で持ち歩きに少し難があった。
ホームページ ニュージーランドを
ドライブ旅行の記録
一番参考にさせてもらったのは、尾崎信也氏の「熟年夫婦のニュージーランド2,100kmのレンタカー旅行」だ。http://3067.jp/ryoko/top.htm 氏は”現役を離れ、時間が自由になる熟年時代となった。 57才で運転免許を取得、海外の大自然を、夫婦ふたりレンタカーでドライブして楽しむ。61歳からレンタカーによる海外旅行を始めた。” と言う。かなりの岳人らしく立ち寄った所の記録(距離数や時間)がこまめで、写真がとても美しい。NOBURINの今回のドライブは尾崎信也氏が辿ったコースの前半だ。
インターネット Google Earth 地球儀と衛星写真が統合されたソフトウェアーで、画面上で地球儀をくるくる回す感覚から、好きな場所で止めて、ずーっとズームしていき建物や車の様子を衛星写真で見ることができる。地図は記号の集まりだけどGoogle Earthはあたかも飛行機から現地を見た感じがする。真上からの写真なので立体感が無いが、ズームインするとカメラの画像が見えて来てその場所のストリートヴィウ つまり人が立ってみる画像が現れる。さらにいろんな人が写真を投稿しているので必要な写真を手に入れることができる。たとえば、下の写真左から
ストリートヴィウでナッツンファームの門扉が見える。投稿写真でクライストチャーチ空港、8号線と83号線の交点オマラマの街にある羊のモニュメント。NOBURINがドライブで注意を要する箇所では、上のような写真をダウンロードしてコピーした地図に貼り付けていった。 無料でダウンロードできるからうれしい。これだと世界のどこへでも旅した気持ちになれる。

 国道8号線オマラマの街を過ぎてリンジス峠にさしかかると、いよいよ山越えかなと思う。カーブの標識が多くなってくる。標識の下に、60とか75とか速度の数字が記されている。郊外では100km走行だがカーブでは標識の下に示されている速度まで減速して通過しないと危険と言うことだ。南に下るに従い山の様相は砂漠みたいに木が生えていない。啓子さんによると氷河からなっているやせた土地なのだそうだ。ファイブリバー、モスバーンあたりから羊の放牧がやたらに目に付く。ここらあたりの羊毛が、かつてはたくさん四日市港に荷揚げされていたのかなと想像した。午後4時ティアナウ到着。マウントクックから412kmのドライブが終わった。7時間20分の車の長旅、ナビは不要だった。

左 リンジス峠 はげ山の連続

右 無数の羊たち

 

 

 

 

 

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ドライブの行程

ハーミテージホテル出発 8:40

トワイゼル
80号線と8号線の交点9:30  出発から55km

オマラマ
10:00  出発から94km

リンジス峠
10:30  出発から127km
ここからタラスまでくねの山岳道路

タラス
11:30
出発から170kmお弁当を購入する。

クロムウエル
12:00
出発から200km給油する。ここからは6号線に入る。しばらく走りギブストンのあたりでお昼。

フランクトン
13:20
出発から254km 直進すれば間もなくクイーンズタウンだが、ラウンドアバウトを左折してキングストン方面へ。空港が近い。ティアナウまでここから約160km

キングストン
14:15
出発から294km

ファイヴリヴァー出発から 341km
6号線からそれてモスバーン方面へ右折。

モスバーン 15:00 30分間トイレと仮眠の休憩
出発から362km
94号線に入る。

ティアナウ 16:00
出発から412km
7時間20分。