8月24日(月)エクセターの ガーデンハウスを辞して世界遺産ドーセット海岸へ向かう。この旅を企画するとき、 緑子さんのお友達が南海岸地方もいいと言っていたことを思い出した。それでドーセット海岸をポートランド島まで走り、そこからソリスベリー、ストーンヘンジを目指すことにした。
ポートランド島を望む 砂の堆積で(あまの橋立みたいな)内海と外海に隔てられている。その向こうがポートランド島。
ポートランド島は本土の港町ウェイマスWeymouthの南方約6キロメートルのイギリス海峡上にあり、本土とは幅200メートル足らずの細長い砂州で連絡している。全島がジュラ紀の石灰岩からなり、採石業が盛ん。採掘された石はポートランド石の名で建築用材に使用され、ロンドンのセント・ポール大聖堂の建築用材となったという。
エクセターの町から(県道みたいな)A3052の道を1時間ほど東へ走ると急に車がたくさん目立つようになってくる。狭い坂道に沢山のレジャーの車や人がいる。いよいよドーセット海岸だ。Lyme Regis とある。海辺の保養地の町だ。海のそばの駐車場をグルーと一回りしたが駐車スペースがない。あきらめて次の町West Bay へ向かう。20分ほどで到着。風に吹かれて一息入れることにした。一つの丘が浸食によって半分切り取られている。写真でよく見かける風景だ。もっと東へ行くと崖が白い。そしてこの崖に貴重な化石が発見されるのだそうだ。
島の町並みを行くと先ほど向こうの方から見えていた天橋立みたいな内海と外海を分ける砂浜が見えてきた。
ちょうどお昼にポートランド島の千単位に到着。ほっとしたところで、磯の香と潮風を感じながら体中に海の空気を吸い込む。心地よい。
ここのフィッシュ・アンド・チップスが美味しいと聞いていた。でも、見るからに脂っこいチップスみたいだった。それはまたの機会にして、イギリス代表のお菓子スコーンとリンゴそれにコーヒー。いつものように(朝食たっぷり、お昼質素)ダイエット食にした。
島の先端でシニアの夫婦に出会った。近づいてきて、「日本人か?」「オー、コンニチワ、・・・・・・。」愛嬌のあるおじさんがいた。
ポートランド島の最先端 お昼のひととき スコーンとコーヒーとリンゴ
ポートランド島を出発して国道A354号線を北上。立ち寄るところも見あたらない。ひたすら内陸へ向かう。明日、世界遺産ストーンヘンジを訪れるためにソリスベリーに宿を取ってある。B&B カシードラル・ヴィウー。名前の通り大聖堂の真ん前にあった。午後4時到着。今日の走行距離170km。
3階の部屋に案内されて、町の様子などご主人が説明してくれた。見所はなんと言っても、まもなく始まる大聖堂でのクワイアだという。聖堂で案内の人に頼むと直近でコーラスが楽しめる、というのだ。無料で!それでは行かぬ道理はない、というわけで部屋で落ち着く暇もなく。宿の目の前にある大聖堂に直行した。
よほど古い町なのだろう、聖堂を取り囲む城壁みたいなものがある。北門を入ると見上げるばかりの尖塔の聖堂がデーン。内に入ると見事なステンドグラスに目を見張り、いくつもの礼拝室をのぞき一巡する。
女性の案内人にクワイアーを聴きたい旨を告げると、まさに聖歌隊のお隣の席に案内してくれた。5時30分聖歌隊や指揮者、それに何人もの聖職者が入場してくる。つまり、クワイアーをお客に聴かせるのではなく、夕べの礼拝に聖歌隊が歌うのだ。申し出たものは礼拝に参加するというわけ。イギリス国教会の礼拝が始まる。たった二人のNOBURIN旅行社もその礼拝の中にいた。これも神様のお招きと思って、聖歌隊のお隣で神妙に夕べの礼拝にあずかったものだ。
宿の主人は、クワイアーのお帰りにと、夕食のパブの場所まで教えてくれた。ずいぶん趣のあるパブだった。中世のドンキホーテが注文の品を運んできてくれるのではと思うほどだ・・・。礼拝の後の黒ビール スタウトの味は格別。
適量のメニューをオーダーするのが難しい。NOBURINはともかく緑子さん量が多いとお腹の調子が悪くなる。
下の YouTube ビデオはNOBURIN作成のものです。よろしかったらご覧ください。