左の図はコッツウォールドウェーの概念図です。イギリスには環境保全団体ナショナルトラストの運営するのハイキングコース(footpath)がいくつもあってその代表格がこのコッツウォールドウェーだとか。まあ、こちらでいうと東海自然歩道みたいなものかな。スタートはチッピングカムデン、到達点は明日宿泊する町バース。総距離は160キロメートルにもなるそうだ。NOBURINと緑子さんは、そのまさしくスタートの部分を歩くわけだ。このハイキングは、この旅のもっとも楽しみにしているイベントの一つ。チッピングカムデンのマーケット・ホール(17世紀に建てられた羊毛取引所)のわきに立っている石柱がそのスタート地点を記しています。
さて、ここから二人はドーバーズヒルへと向かいます。そこから牧草地・牧場、麦畑や森や林を歩いて丘の上に建つブロードウェータワーへ。お昼の休憩を取った後、こんどは丘を下ってブロードウェーの村に到着するのです。全行程約10キロメートルののんびりウォーキングだ。B&Bシープスコームからは、ご主人のチムの車でスタート地点に送ってもらい、ゴールのブロードウェーに迎えに来てもらう。
ここはチッピングカムデンにある歴史遺産マーケットホールです。元々羊毛業で栄えた町で チッピングという言葉も「市が立つ場所」という意味で羊毛の取引で非常に栄えたのだそうです。いまNOBURINが手を据えている石柱が、コッツウォールドウェーの出発地点です。
8月20日(木)チッピングカムデンを朝9時過ぎにスタート。昨日、町の中やドーバーズヒルに入る標示のあるところは下見してある。迷うことなくどんどん歩く。丘に近ずくあたりで突然、雨風激しく降ってきた。しかしこれは想定内の天候の変化。イギリスの雨は突然やってくるという。雨よけのコートを取り出してしばらく木の陰で雨宿り。通り雨だ。足下のくさはらは濡れているけども歩を進める。
ドーバーズヒルの牧草地には、今日は羊こそいなかったがきっちりと羊を囲い込む柵が周りにある。ハイキングする人が個人の牧草地でも畑でも自由に歩いてもよい自然歩道(footopath)が備えられている。その牧草地・放牧場の羊や牛、馬が逃げ出さないようなゲートがある。そのゲートを通過するときはきっちりと閉めなければならない(自然に閉まったり、人だけがうまく乗り越えられるようになっているのもあった)。
羊の囲いの柵を乗り越え、麦畑を通り、羊に出会ってブロードウェータワーに到着しました。
この地方で最も高い丘の上にあるタワーです。6世紀にこの地の城を守るための塔として建てられたという。私たちは前日車で下見のために訪れた。この塔の中の博物館も見学していたのである。この塔はチッピングカムデン村からもブロードウェイ村からもスノウズヒル村からもよく見える。塔を基準にすると道を迷うことはない。
お昼を済ませてタワーのある岡からから下ります。ここも羊、馬、牛たちの放牧場。ハイカーと行き交い声を掛け合い歩きます。下からペットボトルだけを携えた男性シニアーが一人上ってきた。ここでも「ハロー」ですれ違いう。しばらく歩いている間にかのシニアーが早足で追い越して下っていきました。地元の人に違いない。するとまた彼が下から上って来るのが見えるではありませんか。つまりタワーへの道を上り下りしているのだ。「毎日歩いているのですか?」。かれ曰く、「日に3回か4回は下からタワーへ登っているよ。お腹が出ないようにね。」朗らかに答えてくれた。かなりの勾配のタワーへの道を・・・。元気なものだ!
今度は日本人らしい娘さんが一人でゆっくり登ってきた。「こんにちわ。」少しけげんな顔。「ハロー」、返事が返ってきた。台湾からやってきたのだそうだ。私たちは、スノーズヒル村に宿泊しているというと、その娘さんたいそううらやましがっていた。彼女もスノーズヒル村があこがれのようだ。
そんなこんなのウォーキングのうちにもうブロードウェーに到着。通りのお土産屋さんに立ち寄ったり、地元のスーパーによって今夜の夕食の買い物などして、約束2時のお迎えを待つ。
下の YouTube ビデオはNOBURIN作成のものです。よろしかったらご覧ください。
Broadway Tower mtvmedia よりシェアーさせていただきます。