NOBURIN キャンモアで迷う

 私たちが最初に訪れた町がキャンモア。カルガリーから100kmほど離れた バンフ国立公園の入り口にある小さな町だ。菰野町ぐらいの田舎町に今夜の宿グラッシーハイツがある。8月21日、宿に着いて一息入れたのが夜の8時ぐらい。夕食は町のレストランに行くことに決めていたのだけど、なんとなく億劫だ。ここのオーナー の森田さんが「まだスーパーマケットは開いていますよ。11時まで営業していま す。私が案内します。試しに行ってみて下さい。」よその国のスーパーをのぞくと いうのも面白いものだ。NOBURIN、ついその気になって「お願いします。」と言っ てしまった。
北の国といっても、もう外は薄暗い。いつもは旅行中絶対に手放さ ない地図や連絡先のフォルダーの入ったナプサックも部屋に放りだしたまま出 かけたのだ。何という不注意!森田さんの車に遅れまいと、周りの様子を確認 するいとまもない。ただ前の車に付いていくだけ。スーパーマーケットの駐車場 で森田さんは、「それでは」と言って帰って行った。

スーパーマーケット

  二人はお店のなかをきょろ きょろ、うろちょろ。日本のスーパーと似ているところもあり、ちょっとちがうとこ もある。緑子さんが夕食のメニューを考えてNOBURIN添乗員は買い 物かごを携えてついている。のどを潤す物も少々仕入れる。

夜のドライブの危険

そんなこんなでレジを済ませて、緑子さん、不安そうに「帰りの道大丈夫?」と尋 ねる。NOBURIN、自信なさそう。「分からん!」もうとっぷりと日は暮れている。 とにかく二つめの信号を曲がらなければならない。それから先は勘に頼るしか ない。

 宿のグラッシーハイツは森を開発した新興住宅地だ。用意しておいた地 図があれば何とかなるのだけど、それが今はない。悪いことに森田さんの電話 番号まで手許にない。車はただむやみに走るだけ。見覚えのない路地に入り込 む。引き返す。ヘッドライトの照らす前方のみがむなしく見えるだけ。暗闇では、方角が分からない。電話番号 が分からないでは絶体絶命にちかい。
 このとき緑子さんのバックの中に渡しておいた旅行スケジュール表があった。ここに森田さんの電話番号が 記してあるのだ。天の恵みか緑子さんの賢明か。光明が差してきた。とにかく さっきのスーパーへ戻ろう。先ほどと同じくらい苦労してスーパーマケットにたど り着いた。やっとの事で電話ボックスから事情が通じて森田さんが迎えに来てくれた。 今夜は車の中で野宿することになったかもしれない。何という無謀なNOBURIN の行為か。その夜はむなしくスーツケースに入れてきたカップヌードルをすすると いう顛末!
  もう時はとっくに次の日が始まっていた。NOBURIN旅行社、緑子お客様にとんでもないご心配をおかけしました。未知の土地で、夜のドライブはどんなに危険かということを身をもって知った次第でした。

   

地図で赤い実線が夜の迷い道    夜のドライブで迷った付近。昼間は山並みが見えて方向の見当がつくが、夜は皆目分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                           グラッシーハイツ2日目、やっとバーベキューにありついた。

カナディアンロッキー日本語ツアーによる ”エルクの親子@カナディアンロッキー(Canmore) ” からシェアーさせていただきます

 

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