落差400メートルのタカカウ滝
私たちは25日 中級ホテル レイク・ ルイーズ・インに宿泊しました。翌日はモレイン湖からヨーホー国立公園へ足をのばす計画です。
レイク・ルイーズ・イン
さて、モレイン湖はバンフ国立公園にあります。ホテルから約30分のところ。ホテル を早く出発してそこへ向かいました。ここは光の関係で午前中がいいということと、駐 車場がすぐにいっぱいになるということで朝一番に行くことにしました。
ヨーホー国立公園はそこから車で1時間はかかったでしょうか。この道はオハラ湖へ行 くとき一度走ったことがあります。この国立公園の中にはタカカウ滝とエメラルド湖があります。その途中大陸横断鉄道の珍しいスパイラルトンネルを行く列車を見るこ とができました。バンクーバー方面からカナディアンロッキーを横断するのに標高差が きつくて一気に上れないので、螺旋状に渦巻きみたいにして高いところへ行くのだそうです。
モレイン湖に到着したときは、まだ人影もまばらで静かな湖畔が横たわっていました。湖の背景はとんがった岩山 が連なるテンピークス。昨夜からの雨はやみ少しばかりその山に雲がかかっています。ハイキングコースを湖 の最奥まで歩くことにしました。そこは氷河から注ぐせせらぎになっていて行き止まりです。記念の 写真でもと周りを見回すと、ウサギの妖精が跳ねてきたかと思うような若い女の子がそこでストレッチしています。 にっこりして「シャッターを押してあげましょうか?」。日本人です。でも観光の人ではないようです。ジョギングし ているのですから。話してみると長野県の出身でロッキーに魅せられて、このモレイン湖で働いているのだそう です。そして彼女はさわやかにもと来た道を駆けていきました。
天候は私たちを祝福するかのように空の碧さをますます濃くしていました。
カナダ横断鉄道 スパイラルトンネル
オハラ湖シャトルバスのバス停を横目に1号線を行くとかなり急な長い 下り坂です。もうここはヨーホー国立公園内。”ここらあたりに展望台が あって大陸横断鉄道のスパイラルトンネルがあると旅のガイドブック にあったはず”と思いながらハンドルを握っていると、右手に人だかり がしています。観光バスも数台停まっています。ちょうど公衆トイレもあ ることだし、私たちもその駐車場に入りました。運良く間もなく列車が 通過するらしいのです。しばらく待っていると緑の渓谷の中から金属 の軋みの音を響かせながら、ゆっくりゆっくりおそらく時速20㎞ぐら いのスピードで貨物列車が登ってきます。国道を挟んで二つの螺旋 を通過して8の字型にロッキー山脈を登り切るようです。
400メートル近い落差でかなりの水量が落ち込んでいる様子は豪快そのものです。エメラルド・グリーンの湖水をたたえた湖を訪れることが出来て満足しました。その様子は、下のYouTubeスライドでご覧ください。