この計画は2002年のお正月に長男の洋平から提案があって、にわかに実現に向かって いったのでした。 彼はアメリカグランドキャニオンのバイクツーリングに出かけてからやみつきになり、そ の後カナダ、2度目のアメリカ、フランスと孤独の旅を楽しんできましたが、究極のバイク ツアーはアラスカダルトンハイウェーなのだというのです。
アラスカ大陸を縦断する石油パ イプラインに沿って北極海へ。極北のプラドーベイは油田しかないという地球の最果てで す。アラスカの臍フェアーバンクスからでも800キロメートル。日本で言うと、東はだいた いここから岩手県盛岡市ぐらいまでいくのかなあー。西へ行くと熊本県人吉市。ツンドラ の原野、ハイウェーをただひた走りするばかり。800キロメートルのハイウェーを利用す る車の数は一日になんと200台だけ。熊やヘラジカなど野生の動物の密度は高いとして も人口密度は限りなくゼロに近い。なにがないといってもガソリンスタンドがないのがオー トバイ野郎にとってはこの上なくつらいのです。
そこで彼はNOBURINに話を持ちかけたというわけ。「後ろからトラックでついてきてくれ ないか?」なるほどNOBURINもオートバイが嫌いじゃないし、大型トラックだって乗れな い訳じゃない。定年退職したら時間は山ほどある。ガソリンをトラックの荷台にいっぱい 乗っけて行こう! この話お母さんなんと言うかなあ・・・。いや、一緒に行こうじゃないか。 彼女も息子の後ろにくっついていくのなら、行こうか!と小さくなった胸をときめかすこと になったというわけ。
Traveling with Nature Service 様の作品をシェアーさせてもらいました。アラスカのダルトンハイウェー 所々でパイプラインが見えます。 ハイウェーといっても砂利道。
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