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マツダ T600 フジミ 1/24 |
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バーハンドルの「オート三輪」は戦前からありましたが、
ダイハツのミゼット(MP5型)をはじめとして、各社が丸ハンドルの軽三輪トラックを発売したのが1959年の事。
三菱からはレオ、愛知機械(現日産グループ)からはヂャイアント・コニ―、そしてマツダからはK360が発売されました(他にもあったかもしれませんが)。 そのK360の荷台を伸ばし、排気量をアップしたのがT600となります。サイズ的に当時の軽自動車枠を超えていますんで、普通車の扱いになるんですが、 今の基準なら余裕で軽自動車枠に収まってしまうのが面白いですね(最大積載量が350kg超えてますんで、書類上はやっぱり普通車になりますが)。 キットはフジミ製。軽の三輪トラックはこれまでにもアリイ(旧LS)がリリースしていましたが、スケールが1/32で、個人的に1/24となんか統一感がないよなーと思っていました。そこへ来て1/24では初めてのキット 化。一瞬、「タミヤのキットか?」と思わせるホワイトパッケージと、「アオシマのキットか?」と思わせる箱のデカさ、そして超強気な価格設定に、フジミの並々ならぬ自信というかオーラを感じ取りつい衝動買いしてしまいました。 |
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さてさて、フジミ渾身のこのキット、どう仕上げようかと考えたんですが、作り始めてみると本当に出来が良くて、下手に手を加える必要性も感じないままほぼ完成に至ってしまいました。 とはいえ、このまま完成にしてしまうのもなんかもったいない気がしてしまいまして、折角なのでジオラマにしてみようと思ったんですが・・・97式以来ジオラマなんて作るの超久々でしたし、建物なんてとてもとても。 そんな訳で、とりあえず地面だけのジオラマにしようと思いました。 となると、この車に合うのはどんな場所か。 下町っぽい路地か、あるいは未舗装の農道か、いろいろ考えたんですが、私自身田舎住まいなもんで街中のイメージがあんまり思い浮かばず、農道にするか、と割とあっさり決定、材料を集めました。 ベースはあんま大きくなくてもいいか、と思い100均のフォトフレームを用意。地面のベースにしたのはクレオスの情景クレイだったんですけど、これがやたらと固い。こんなもんなのか、それとも長期在庫品でも掴んでしまったのか、よくわかりません。 単純に盛り付けただけではのっぺりしそうだったんで、近所の川から砂を掬ってきて、粘土に混ぜ込んで使用しました。 道の両脇に生えている草は、鉄道模型用のパウダーを使いましたが、農道の脇に生えている草って、イネ科の植物が多いような気がしますね(葉っぱが細長いやつ)。なんか苔みたいで今思うとちょっと違ったかなー。 |
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お次はフィギュアなんですが、短絡思考の私としましては 今までいろんなジオラマを拝見してきてもそうだったし、車の横に立っているのはやっぱり女の子じゃなきゃいかんよなー。モーターショーとか、昔の車のカタログとかもそうだったじゃないか。 と思い込んでしまう訳でして(笑)、たとえこういうゴリゴリの実用車だったとしてもオッサンとかオバハンのフィギュアを配置しようとは全く考えていませんでしたね(それはそれで面白いかもしれませんが)。 とはいえ、この車の横に立ってしっくりくる女の子(のフィギュア)なんてそうそういるもんじゃない、ていうかいねーよそんなやつ。 いっその事、このジオラマとは全く場違いな人物にしようと思い、選んだのはハセガワのレースクイーンのフィギュア。しかもハイレグ。 「いい若い娘が、人前で何という格好をしとるんだ。全くけしからん!!」 と、昭和の頑固親父、磯野波平の如く憂いを感じつつ購入しました(嘘つけ)。 まあこれには理由がありまして、もともと着ていた服を削り取る必要がなくパテを盛るだけでよい、っていうのがあったんですが。 で、当時の農作業時の服装についてググってみたんですが、出てくる画像はだいたい和装にわらじ履きとか、戦前のものでして、仕方がないので記憶を頼りに考えてみたんですが、この時代(概ね1960年代)なら、おそらく洋装と和装が混在していたんじゃないかな、と思い、一人にシャツを着せて腕カバーを付けたり、足元はゴム長靴と地下足袋にしてみました。 髪の毛なんですが、当時あんなザンバラ髪(ワンレンと言え)で野良仕事をするとも思えず、カットして団子にしたり、結ったように見えるように加工しました。 帽子も、今時の農作業ならゴルフのキャディさんがかぶっているような帽子にするところなんですが(名称がよくわからん)、ここは日本手ぬぐい一択だろと。 ただ、「あねさん被り」ってどうやるのかわからず、NHKの朝ドラなんかを見て検証しました。今思うと、髪の毛も三つ編みのおさげでよかったんだなと思います。 |
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下半身は当然モンペとなる訳なんですが、カスリ模様(♯←こういうの)を入れようと思ったんですが方法が思い浮かばず、仕方なく水性のポスカで点々を入れてごまかしました。水性なので途中で失敗しても爪楊枝で削り落とせますからね。 最後に、持っていたパラソルの代わりに鍬を持たせてみました。あるいは肥桶でも担がせてみようかとも思ったんですが、あまりに下品だし面倒なので却下。農作業を象徴するアイテムなら、鍬で十分でしょう。 |
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さて、そんなこんなで出来上がったフィギュアなんですが、まあなんというか、 こんなナイスバディな農家の娘がおるかっ!!(偏見) と思わずツッコミたくなるような仕上がりに。ヒールをカットして加工し、、モンペで股下の長さを調整したのにこの脚の長さ。日本人離れもいいとこです。 完成したジオラマなんですが、違和感ありまくりっていう点ではいいのかもしれませんが、果たしてそれは成功したと言えるものなのか、自分でもよくわからない出来になりました。 まあ、農業体験で田舎に来たということで(nagaさん談)。 |
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