97式戦車は、昭和12年(皇紀2597年)に完成した旧日本陸軍の主力戦車です。
無骨ながらもスリムな車体に57ミリ砲を装備、南方戦線で活躍するも、後に登場する米軍のM4シャーマンに大苦戦を強いられました。
そもそも当時の日本の戦車は、あくまでも歩兵を支援し、行動を共にするという運用でしたから、ガチの戦車戦は想定してないんですよね。
そのような、体力的に勝る敵戦車に対抗するため開発された三式中戦車も戦局を挽回するに至らず、続く四式、五式中戦車に至っては開発途中に終戦を迎えてしまいました。
とはいえ、ここでは敵役のシャーマンも、ドイツ軍の戦車の前ではまさに「虎の前の蟷螂」でして、幾度となくえらいメに遭わされていたりしますんで、根っからのヒールじゃないんですけどね。終戦後は、日本の防衛の任務に就いてたりもしてますし。
戦場の主役とも言うべき無敵の重戦車もいいんですが、どちらかというと非力で華奢な日本軍の戦車みたいな車両にも哀愁を感じますよね。
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