TOPページへ トヨタ ハイエース その2
 そもそも、これを作るきっかけとなったのが、知り合いの方からのメール。
 交通事故処理車って、1/24でキット化されていないんだろうか?といった内容でして、同僚の人がそれぐらいの大きさの模型を探しているから、というこ とだったんですが、キットそのものはないので適当なワンボックス車にパトライトでも取り付けて作るしかないんじゃないか、みたいな話をしたら「じゃ、そー いうコンセプトで」と製作が決定してしまいました。あくまでも理屈の上では、って話だったんですけど、まあ言った以上は責任を取らないといけません。
 もちろん、DISMでハイエース(ノーマルの完成品)が発売されているのを知ったのはもう少し後の事です。

 とはいえ年度末に依頼を受けるのはちょっと危険かな?とも思ったんですけど(ミニクーパーの項参照)、今回は多分大丈夫でしょ、ということで製作開始。
 先ほどのメールの主によりますと、依頼人は模型に関してはあまり詳しくないということであり、適当なワンボックス車をベースにあくまでもそれらしく作っ てくれれば良いということでしたので、とりあえずトミカ並みの考証で充分だなー、と漠然と考えてたらまたいつもの発作が起きてしまいまして(笑)、このよ うな結果になりました。お陰で納期が大幅に遅れる原因に・・・。
 3列シート化した前席の中央のシートは2列目の補助席、後席のベンチシートは3列目を前へ持ってきて加工しています。



 これが、今回のハイエースに付属する鉄ホイールです。乗用の5穴なので下のようなテンプレートを作って改修します。
 実は、タイヤも乗用車用でちょっとガッカリしたんですけど、理由は後述するとして結果的にはよかったです。

 ちなみに、今回参考のために入手した資料。


 パトカーパーツの入手のために別途入手したのがこちらの「踊る大捜査線」のクラウンパト。パトライト単品で用意してもよかったんですが、コストパフォーマンスを考えると車両丸ごと買った方がお得な気がしましてね・・・不要パーツは私がもらっていいって言ってくれてるし。

ちなみに、今回余ったパーツで作ったのがこれ。鬼ですね全く。


 ルーフに乗っける赤色灯とLED表示板。赤色灯はクラウンパトのパーツ(多分パトライト製)なんですけど、表示板はプラ板を組んで製作。私は警察マニアとかじゃないんで、こういうところはあまり気にしないんですが森尾電機製、らしいです。
 本当ならエスカ(光学繊維)とか仕込みたいところなんですが、とてもそんな技術はないので断念しました。

  ルーフ前方のサーチライトを製作します。台座をエポパテで作り、ルーフのカーブ等に合わせたはずだったんですが、いざ取り付けてみると合わないんですよ ね。サフや塗料の厚みを考えていなかったせいでもあるんですが・・・まさか左右間違えたんじゃないだろうな。うーむ、今となっては真相は闇の中です(直せ よ)。
 あと、ミラーの支柱は真鍮線を2本組み合わせてハンダ付け、本体はプラ板の削り出しです。


 塗装すると、やっとそれらしくなりますね。側面(リアハッチにもありますが)のマーキングはワードの丸ゴシックで打った文字をいつものタトゥシールで製作しました。
 ヘッドライトに合わせて白/黒の境目の位置を決めましたんで、マーキングを貼る面積が極端に狭くなってしまいました。

 内装はこんな感じになっています。では、今回の特装パーツについて。
 @無線機、&カーロケ、サイレンアンプ。カールコードは極細の真鍮線をスプリング状に巻いて取り付けています。
 ALED表示板操作パネル。
 B前部探索灯コントローラー。
 Cキヤノン製コピー機。普通のファミリーコピアです。



Dパイロン。キットには2個しか付いてないのでちょっと増やしてみました。ちゃんと重なっているように見えますか?




E矢印板。通行車両の誘導に使用します。0.5ミリプラ板の組み合わせ。工事現場でもお馴染みですね。

F竹箒。現場の復旧になくてはならないアイテム(早い話、掃き掃除ですが)。柄の部分は実物から拝借(毛の方ですよ)。毛の部分は部屋で使っている座敷箒から引っこ抜いて使用。今回唯一の自然素材です。

Gそしてこれが!!ACライト(油処理剤)です。路上にぶちまけた油脂類の除去に使われます。小物を作る上で、コレは絶対はずせません・・・と思っているのはおそらく私だけですが。
 デカールは、実物の空袋をもらってきてスキャナで取り込んで(A4×約6枚分)つなぎ合わせ、画像化したものを使用しました。
 ねーちゃんのイラストがなかなかキュートですね。

 装備品を搭載して、リアゲートを開放した状態。実際はもっと色々積んでいると思うんですけど、キリがないので代表的なものをチョイスしました。
 リアバンパーも少し改修しています。本当は、ステップの部分に滑り止めがあるんですけど、今回は省略しました。

 と、いう訳で完成、納車直前の1枚です。
 陳列ケースは、模型メーカーの出してる製品では全く高さが足りず慌てて探し回ったんですが、結局某ダイソーの200円のケースに落ち着きました。
 実はこれでもまだ低くて、車高を目一杯落としてやっと収まっています。この状態でも、パトライトとほとんどツライチ。これでハイトの高いタイヤを履いてたら多分このケースにも収まらなかったでしょう。


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