TOPページへ 三菱 ミラージュX1X
1600GSR


フジミ改 1/24


 2代目のミラージュは1983年10月登場。当時の三菱車のデザイントレンドを踏襲した直線的なスタイルなんですが、ボンネットのラインがフェンダーに回り込んだりと、なんとなくフランス車の香りがするのが洒落てます。
「ベイビー、逃げるんだ!!」の忌野清志郎のCMがインパクトありましたね。ド派手な清志郎氏のパフォーマンスとは裏腹に、車はごくごく真面目な佇まいだったのが印象的でした。
 あと、「道は、星の数」というキャッチフレーズで登場した、二本足でぺたぺた走るエリマキトカゲも当時ブームになりまして、バラエティ番組なんかで引っ張りだこになったのはいいんですけど、驚かせてムリヤリ走らせたりなんかしてちょっと可哀想でした(二本足で走るのはよほどの危険が迫ったときだけだそうで、心臓なんかにかなり負担がかかるそうです。ニトロで急加速するようなもんですな)。
 これらCMの効果もあってかかなりの数が売れたらしいんですけど、X1Xに限って言えば、今までに実車を見たのは2回ぐらいしかありません。売れなかったんですね。
 そのX1Xはといいますと、MC後の、しかもモデル末期にひっそりと登場した特別仕様車です。というよりそれまでのスポーツグレードを意匠替えして発売した、と言った方がいいんでしょうかね。独立したカタログも存在してまして、1500CX-S、1500CX-Si、1600GSRの3グレードがラインナップされています。
 X1XのウリはなんといってもF.A.ポルシェが手掛けたアルミホイールとステアリング・・・なんですが、とてもそうは見えないデザインですね。まあ私もこういった工業デザインに関しては全くの素人ですんで、オートバックスとかでタイヤとセットで安売りしているアルミの方がまだマシなんじゃないか、とか言える立場じゃありません(言ってるじゃねーか)。


 というわけでそろそろキットの話を。
 ベースはフジミの86レビンからの改造です。作るきっかけとなったのが昨年(2009年)の「オートモデラーの集い」における「国産車四人衆(ヤマさん、有楽町さん、トモ@トヨフリさん、私)」のあるある話から。詳しい内容は覚えてませんが
「そーいや、ミラージュでポルシェデザインのホイール履いた変な車がありましたよねー」
「ああー、X1Xですね。ありましたねー、走ってるとこ見た事ないけど」
なんてな事を話していました。
 (うーん、レアカーネタでもほとんど話題に上る事のないX1Xを知っているとは。さすがこの人達、只者ではない・・・。だがしかし、果たして世間の人々・・・は無理にしても、、こういった会場に来ている人の中で知っている人がどれぐらいいるだろう?)と思ったからなんですね。もっと簡単に言えば「訳わかんないものを持ち込んでお客さんの反応を見てみたい」ということなんですけど、その割にはミラージュUまで作ってセットで並べるあたり、結構小心者です(笑)。




 今回も、ボディは例のごとく切った貼ったで製作、波板みたいなサイドのプロテクトモール(流行ったんだよな、当時)はプラ板に伸ばしランナーを並べて貼り付け、溶きパテを流し込むという、かなりテキトーな方法です。
 タイヤはアオシマ製のピレリーに交換、ホイールは1個だけプラ板積層で作って残りを型取りして製作しました。
 本当はイメージカラーのブラックで塗装したかったんですが、黒地に使えるデカールが作れないため、やむなくホワイトに。おかげでフロントマスクが若干ボワッとした印象になってしまったのが心残りですね。


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