TOPページへ 日産バイオレット
1600SSS

童友社 1/24




 バイオレットは、フルモデルチェンジでサイズアップしたブルーバードと、サニーとの隙間を埋める形で1973年にデビューしました。
 510から610へとチェンジしたブルUに対し、710という形式番号が与えられ、今回製作したスポーツグレードの1600SSSも用意されているあたり、さすがブルーバードの弟分、といったところでしょうか。
 2ドア、4ドアともに当時流行していたファストバックのスタイルを取り入れてまして、決してカッコ悪くはないんですけど、、なんか独特の形をしてますよね(リアのオーバーハングが長いせいか?)。
 しかし、人気の方は今ひとつパッとしなかったようで、4ドアに至っては後年のマイナーチェンジでリアの形状が大幅に変更され、かなりオーソドックスなスタイルのセダンになり、「尻下がりの日産車は売れない」というジンクスをここでも実証する事になってしまいました。
ただ、510譲りの高い運動性能と丈夫さで、ラリーなどのモータースポーツで活躍したのはよく知られるところですね。
 実は私、ラリーとかニチモのバイオレットターボ(笑)とか、レースで活躍した車、というイメージが強かったもんですから、 バイオレットが不人気車だと知ったのはずいぶん後になってからなんですよね。発売当時、TVCMも盛んに流れてまして、「ばーいおれーっと♪」のフレーズなんか、いまだに耳に残ってるんですけど。









 というわけで、キットの話。
 作る前からヤル気をなくさせる完成見本写真でおなじみの、童友社(旧ヤマダ)のノスタルジックヒーローシリーズです。
このキット、ご存知のように共通シャーシに合わせたボディサイズですんで、揃いも揃ってスケールが中途半端(1/21とか1/22とか)。
しかも昔のクルマは、同じ5ナンバー車とはいえ今よりずっとコンパクトですんで、膨らませ方がハンパじゃありません。
 今まで、その辺は気付かないフリをして作ってましたけど、「もう、今度という今度は勘弁ならねえ」とばかりに、「概ね1/24」になるよう作業を開始しました。
 となると、模型のサイズで縦横1センチ近く縮めなればならない訳でして(全高は約4ミリダウン)、しかも数箇所に分けて少しずつ詰めましたんで、手間だけはむちゃくちゃかかりました。何箇所切り刻んだかもう覚えていません。
 しかも、細心の注意を払って組立てたつもりだったんですが、ボディがビミョーにねじれていたりしまして(後ろから見ると左側に下がっているのが分かるかと思います)、技術的に未熟なところがあったかなと反省しています。ダウンサイジングの第一人者といえばTakuさんなんですが、うーん、まだまだあのレオーネには遠く及ばないな。
 タイヤとホイールなんですが、ホイールはともかくタイヤを替えたかったので117クーペ用のタイヤを探してみたんですけど、ホイールをどう加工してもおさまりそうになかったので、諦めてキットのタイヤを使用しています。それよか、ホイールアーチを小さく作りすぎてタイヤのサイズがギリギリってのが困ったもんです。
 ボディ色はTSのメタリックグリーン。クリアー研ぎ出しの後、ボディから切り取っておいたバッジ類を直接貼り付けました。
 内装は上げ底のパーツから使えそうなものを切り出してデッチ上げ、ドア内張りもプラ板で再現しました。ただ、型押しのパターンがよくわからなかったので、その辺はテキトーです。





 いやしかし、達成感はあるけどもうこんな作業コリゴリですね、と言いつつまだ家にはサニーエクセレントが2箱あったりしまして・・・全然懲りてませんね。
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