TOPページへ 60式  自走106ミリ無反動砲

ファインモールド 1/35



 60式自走106ミリ無反動砲は、1960年(昭和35年)に制式化された自衛隊の戦闘車両です。
 キャタピラで走行しますが、戦車ではなく自走砲です。  戦車と自走砲の違いについては各自ググっていただくとしまして(殴)、この車両は、普通科(歩兵)部隊を支援し、低い車高を利用して敵戦車を待ち伏せて 攻撃します。  
 ただ、無反動砲は発射時の音と煙がものすごくて、1発撃とうものなら即座に位置が特定されてしまいますので、反撃される前に敵戦車を確実に仕留める必要 がありますんで、2門の砲を備えています。試作段階では4門装備された車両も作られましたが、結局2門に落ち着いたようです。
 紆余曲折の末、翌年には国産初の戦車である61式がデビューするのですが、それ以前から、どーしても戦車っぽい物を作ってみたかったようで、それが61 式生産前のウォーミングアップにもなったようです。
 以来、普通科連隊の支援火器として活躍しましたが、旧式化や個人携行火器の進歩などにより、残念ながら2008年にすべての車両が退役してしまいまし た。 



 しかしこれ、毎年地元の駐屯地の記念行事で展示されてたん だよなー。
 当時はまさかこんなキットが発売されるとは思ってもいませんでしたから、写真とかテキトーに撮ってましたんで、資料らしい資料が何もないんですよね。実 にもったいないことをしたもんです。前後左右、ちゃんと撮っときゃよかったよ。
 小さいながら、2連の砲身といい、左右非対称のデザインといい、なんか強そうで個人的に好きな車輌でした。こんな狭いところに3人も乗るのかよ、とは思 いましたけど。



 キットはファインモールド製の1/35。タミヤ以外の AFVのキットを作るのって初めてなんですが、やっぱり一味違いますね。決して難解というわけではありませんが、細部の再現に重きを置いたキットですん で、かなり上級者向けではないかと。大きさの割に、部品点数も多くておまけに細かいんで、何度床に落として探し回ったか(笑)。  今回初めて連結式のキャタピラを組み立てましたが、スプロケットへの噛まし方とか、どのタイミングで塗装するのかとか、よくわかりませんでした。
 塗装はTSのオリーブドラブ(自衛隊用)を使用しました。今まで、陸自車両にしっくりくる色がなくて、米軍用のOD色とか、ディープグリーンで塗装した りしましたが、陸自独特のグレーがかった、といいますか、ややくすんだ色調が実に素晴らしいですね。
 本当は、近年の車輌は他の戦闘車輌同様2色迷彩なんですが、パターンがよくわからなかったのと、昭和っぽさを出したくて単色にしました。  あと、これも特に指示はなかったんですけど、ホイールナットの頭を黄色く塗ってみました。これも現在ではあまり見ることはありませんが、昔はトラックの ホイールなんかも塗られていましたね(緩みがわかりやすくなる、という理由から)。
 あと、後部の消火器なんですが、よくわかんなくて普通の家庭用みたいに真っ赤に塗っちゃいましたが、ここはシルバーで塗るのが正解みたいです。
 さて、そろそろ10式着手したいんですけどねー、まだ買ってませんけど。



目次へ戻る