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重音テト(TETORIS ver.)
スクラッチ NON
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重音テトは2008年3月、当時の2ちゃんねるでエイプリルフールのネタとして突貫工事で制作された、
架空のボーカロイドとしてデビューしたキャラクターでした。(誕生までのエピソードを話し出すとそれだけで動画が1本作れてしまいますんでそこら辺は省略しますが、まあ、胸熱なストーリーですよ)。
それから15年後の2023年、AHSの次世代音声合成ソフト「Synthesizer V」として登場、現在では初音ミクと並ぶ人気キャラとして活躍(?)しています。
そーいや、「強風オールバック」の可愛ユキもここの製品でしたね。
さて、これを作ったきっかけなんですが、いつものようにYouTubeのミックスリストをBGMに製作に勤しんでいたんですが、その時に流れてきたのがこの曲。
背景が黄色い作品は大概ネタ曲であることが多いんですが、このMVも例に漏れず2頭身にデフォルメされた重音テトがただひたすら回転するという、非常にシンプルなもので、
これがまた最初見たときのインパクトが絶大だったんですね。
作詞作曲は人気ボカロP「柊マグネタイト」という方。最近のヒット曲はやっぱり「マーシャル・マキシマイザー」でしょうか。
今年はこれを立体化してみようか、と思った次第です。
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ですが、せっかく作るんですから、やっぱりMVの通り回転させてみたい。
とは言え本体を完成させなきゃ話が始まりませんので、急ぎ製作開始しました。
まず図面から。PCのモニター画面にMVを再生させて一時停止、トレーシングペーパーを貼り付けて写し取るという極めてアナログで原始的な方法で原図を作成、それを元に製作を進めました。
今回使用したのは、本体がポリパテ、髪の毛や手足はエポキシパテなんですが、丸々ポリパテを使っていたのでは材料がいくらあっても足りませんし、重くなってしょうがないんで、中心部はバルサを芯にしています
(それでもやたら重い)。
もう、どれぐらい重いかっていうと、頭部の中心に3ミリのプラ棒を挿して作業用の持ち手にしていたんですけど、それが突然ボキッと折れるぐらい重いんです。
回転させているときに首が折れて落っこちでもしたら縁起が悪いことこの上ありませんので首の補強と回転時の軸ブレ防止のため、足元から頭部の中心まで、金属シャフトを通して、台座に固定しています。
さて、
本体が完成したらお次はこれを回転させなきゃいけません。
最初は、ディスプレイ用の小型のターンテーブルを使えばいいかな、なんて思っていました(よく免税店なんかでシャネルの香水とかが回ってますよね)。
そーいやタミヤからも出てたよなと思って調べてみたんですが・・・。
回転遅っそ!!
よくよく考えたら展示物をじっくり見せるためなんだから、回転遅いの当たり前なんですが、さすがにこれじゃ使えませんので、
やっぱり自作するしかありません。
という訳で100均でイイ感じの惣菜を入れる容器を購入。その中に動力を仕込もうと思ったんですが、タミヤの
「楽しい工作シリーズ」で、そんなコンパクトなギアボックスってあったっけ?それまで私は、動力系は金属のギアボックスとモーターを朴(ホオ)板に打ち込んで作るもんだって思っていましたから(昭和か!!)。
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画像はイメージです
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一縷の望みをかけて県外の専門店まで出かけて探してみましたら、
「ミニモーター薄型ギアボックス」ってのを見つけまして。
容器内にギリ収まるコンパクトさで、回転速度も概ねイメージ通り。
目から鱗というか、知らない間にずいぶん進化してたんだなとしみじみ思ってしまいましたが、なんとか電池とギアボックスをなんとか容器内に収めることができました。
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中身はこんな感じ。長時間の回転に耐えるよう、電池は単2を使用しています。
回転部ですが、なにぶんフィギュアが重かったんで、 ちゃんとトラクションがかかるようにこの形に。つくづく、発想がクルマ屋さんだなと・・・。
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