TOPページへ マツダ サバンナRX-7
フジミ改 1/24


  サバンナRX-7は、1978年3月デビュー、初代サバンナ(RX-3)からのモデルチェンジになります。
 「今度マツダから、スーパーカーみたいな車が出るらしいよ」と、マツダのディーラーに勤めている父を持つ友人が吹聴していたのを半信半疑で聞いたその半年後、発表されたのがこの車でした。
 ロータリーエンジンの動力性能もさることながら、注目を浴びたのはやっぱりリトラクタブルライトを採用したその未来的なスタイリングでしょうね。当時、 ブームも後半にさしかかった頃でしたが、遅れてやってきた和製スーパーカーは当時大変な話題になり、価格の安さも相まって大ヒットしました。
 当時そのスタイリングから「プアマンズポルシェ(924ね)」などど揶揄されることもありましたが、当時日本でポルシェといえばやっぱり911とか 930だったりしますんで、924と比較するのもなんだかなあと思いますけど。ていうか、924自体ポルシェ扱いされてなかったような気がしてなりませ ん。とにかく乗ったもん勝ちですよね。



  キットは・・・えー、なんと言ったらいいんでしょうか。ボディはフジミ製で一部アリイ(元LS?)。それ以外のパーツはほぼアリイ製ですね。
 タミヤは金型が後期型に改修されてしまい、もはや入手不可能。その後期型でさえ長らく再販されていません。アリイも店頭からすっかり姿を消してしまいま した。残るはフジミなんですけど、ご存知のとおりノーマルとはほど遠い改造されっぷりでして、しかも他のパーツはインパネとドア内張り以外はほとんど共通 パーツで使えません。ボディの切り欠きが右側にあるのに、左にマフラーが付いてるとか、もうムチャクチャです。
 どうしたもんかと悩んでいたら、偶然アリイのキットを発見しました。ホイールとハンドルは純正だし、これでやっとノーマルのRX-7が作れる(でもなぜ かドアの内張りはない)、と鋭意製作を進めていましたが、アクシデントでボディが使用不能に。なんと言うかもう・・・横着した自分が悪いだけに、どこにも 怒りの持って行きようがありません(笑)。
 さすがに心が折れそうになりましたが、やけくそでボディのみフジミのを改修。あとのパーツはアリイという、ニコイチでやっとこさ完成にこぎつけました。
 オプションのサンルーフを追加、色はTSのマイカシルバーです。内装なんですが、RX-7といえばチェック柄のシートというイメージがあったんですけど、今回は黒を基調としたものに。ていうかいろいろバリエーションがあるんですね。知らなかったです。
 イメージカラーのマッハグリーンじゃないし、ナンバープレートも付いていますが、そうです、今回も劇中車をイメージして作りました。
 ああっ、また長くなりそう・・・。




 OPナレーション

 1980年代、日本の暴力団は幾多の内部抗争と政治との黒い癒着の末、全国統一を成し遂げ、さらに海外のマフィアと手を結び、日本全土を制覇する、巨大な犯罪組織を形成した。
 ジャパンマフィアの誕生である。
 警察庁は、この巨大組織の壊滅を目的とし、選りすぐりの精鋭部隊を編成、ジャパンマフィアに闘いを挑んだ。
 この部隊の唯一の目的は、ジャパンマフィアの壊滅であった。
 恐れを知らぬ彼らの行動を、組織は「MP」すなわちマッドポリス、命知らずの警官と呼んで恐れおののいた・・・!
 ガシャーン!!(Tボーンクラッシュ) ドッカーン!!(爆発炎上)  「タイトルバック」

 あ、すいません、つい。
 この車見た瞬間に気付いた方もいるかと思いますが、このRX-7は、「大激闘 マッドポリス'80」に登場するマッドポリス(フジミの例のシリーズじゃ ありませんよ)のキャップ、氷室が使用する車ですね。話によって内装色がブラックの時とエンジの時がありまして、2台用意されているのかも知れません。
 アクションてんこ盛りなんですがそのガサツさ故、放映当時は面白いけどイマイチ好きになれなかったんですよね(やっぱり、「太陽」と「西警」が目立って ましたから・・・)。それから月日は流れ、去年ファミリー劇場で放送されてたのを久々に観たんですけど、改めて今観てみるとその荒唐無稽っぷりにハマって しまいまして、無性にRX-7が作りたくなってしまいました。
 ちなみに、マッドポリス(以下MPと称す)の他の使用車両は、3代目ルーチェ、2代目コスモ、3代目カペラ等(後にファミリアを追加)ですが、他の刑事ドラマの捜査車両と違い、赤色灯を乗っけて走るシーンは一度もありませんでしたね。
 対するジャパンマフィア(以下JMと称す)は、ルーチェレガートor中古アメ車が多かったかと。車両提供がマツダでしたんで、他にも白黒パトカー、スタント車両など、マツダ車が大挙登場します。


  ストーリーといいますか、テーマは先ほど紹介しましたOPのナレーションのとおりでして、毎回JM各部門の最高幹部が登場して悪事を働き、最後にはMPに射殺されてしまいます。ほとんど例外なし、まして手錠かけてるとこなんか見たことありません。
 そのMPのメンバーってのがまた・・・善人が一人もいねーんでやんの(笑)。不良番長はいるわ、ピラニアはいるわ、ツッパリ暴走族(死語)に、果ては デートでもしようもんなら高い英会話教材でも買わされそうな、バイリンガルのケバいオネーチャンまで揃ってます。
 で、それを束ねるのがキャップの氷室健一。演じる渡瀬恒彦氏は今でこそ十津川警部シリーズとか、もう少し前だと「娘がいるお父さん」(個人的感想)の役 どころなんですけど、当時はまだまだ「一匹狼でやたら頭の切れるワル」というイメージが残ってまして、やっぱりそれぐらいの人でないとここのキャップは務 まらないんですね。
 JMも負けず劣らず強面揃いなんですけど、首領の三田村とナンバー2の富樫はともかく、毎週登場するゲストの方も、やはり最高幹部というだけあって結構 名の通った役者さんが出演しますんで、かえってこっちの方がカタギに見えてしまうんですよね(一応、表向きの顔も持ってますし)。第1話のJM総会のシー ンなんか、フツーに土建会社の役員会議にしか見えません(笑)。
 そんな訳で、彼らMPのあまりの凶悪ぶりに死闘の甲斐あって、あろうことかJMはシリーズ半ばで壊滅してしまい(笑)、番組は「特命刑事」としてテコ入れというか、路線変更して再出発します。
 ここで新メンバーが2名加入するんですけど、その二人ってのがノリが軽いイケメン(あくまでも当時の基準)の山南(山岡健)と、サワヤカ真面目青年の清川(桜木健一)。
 山岡氏はともかく、青春一直線系の桜木氏がこの部隊唯一の善人として加わり、イメージアップが図られたのかも分かりませんが、あのメンバーの中に一人混じってもほとんど焼け石に水。  なんか、アオシマのチューニングカーの中に1台だけタミヤのキットがが混じっているような・・・ってムリヤリな例えですね。
 しかも桜木氏演じるこの清川、MPに配属される前は「交番のお巡りさん」だったそうで、なんか、どっかで聞いたぞそんな話。家に帰って、「母さん、辞令 だ!マッドポリスになったよ!!」と言ったかどうかは分かりませんが、言われたお母さんもさぞや寿命が縮まる思いだったでしょう。あるいはやっぱり「松戸 ポリス」と勘違いしたとか(しねーよ)。
 そんな毒気ゼロのキャラで大丈夫かいな、と思っていたら、シリーズ後半ではランダル銃とかぶっ放してましたんで、適応能力は結構高いんじゃないかと思い ます(笑)。キャップの他に長物使ってるの、この人だけですし。最終話でかけてた、黄色のシューティンググラスも意外と似合ってまして、銃器専門誌のグラ ビアにでも出てきそうな爽やかさは、流石といったところでしょうか。確かにこの方、黒サングラスってイメージじゃないもんなー。アオシマのチューニング カーの中に1台だけタミヤのドレスアップソアラが・・・ってしつこいですね。

 おっといけない、清川がMPのメンバー唯一の善人と言いましたけど、もう一人忘れちゃいけない人がいますね。そう、第1話で凶弾に倒れる、初代キャップの八代(土屋嘉男)です。
 この方も、見た目はアレですけど、決して悪人なんかじゃありません。あえて言うなら、怪人ですね(殴)。





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