いわゆる7thスカイラインは、
「都市工学」などというよくわかんないキャッチフレーズを引っさげて1985年8月にフルモデルチェンジされました。
先代のスパルタンさとは打って変わって、マークUをはじめとするハイソカー路線にあやかろうと大きく重く、豪華になりました。
当時、TV番組(三本和彦氏の出てるやつだったかなー・・・?忘れた)でその事を指摘された日産の担当者が
「スカイラインはあくまでもグランツーリスモであって、スポーツカーではない。これは正常進化だ」みたいなことを言ってたんですけど、
旧来のスカイラインファンがそんな詭弁に納得するはずもなく、大いに落胆させたのは周知のとおりですね。
ちょうど、丸みを帯びたデザインのクルマがポツポツと出てきた頃で、「これからは丸っこいクルマが流行るんだなー」
などと思っていたら、R30よりも更にベキベキの直線基調のデザインに逆戻りしてしまい、
白いスカイラインなんかほとんど冷蔵庫が走っているようにしか見えませんでした。
さすがにブーイングに耐えかねたのか、翌年には2ドアクーペを発表、4ドアともども再びハード路線に軌道修正されました。
まあ、当時散々言われた7代目ですけど、今こうして見てみると男臭くて意外といい味出してるんじゃないかと思いますね。
あれだけデカイと言われたボディサイズにしたって、しっかり5ナンバー枠に収まっていますし。そう思うと、
いかに今の車がゼータクな造りをしているか分かるような気がします。
キットはフジミの旧パッケージのインチアップシリーズ。悪名高い(笑)共通シャーシを使用していますが、
ボディの方は硬質な感じがよく表現されていて、雰囲気はいいですね。
ホイールはBBSのメッシュが付いていまして、実際オプションで設定されているんですけど、実はキットのような2ピースではありません。
基本的に素組み、と言いたいところなんですが、細かいところで手を出さずにいられない部分もあったりしまして、
それなりの手間はかかりました。各部挙げてみますと
・フロントの車高を約2ミリダウン。
・フロントフェンダー先端のマーカーを追加。
・前半分がオープンだったサイドウインドーを全閉に。
・GTオートスポイラーを開状態で直付け。
ぐらいでしょうか。あと、説明書には載ってませんが、リアフェンダー左側にアンテナのポッチを付けるのをお忘れなく(パーツもちゃんとあんのよ)。
しかしこのキット、箱絵のボディカラーといい、BBSのホイールといい、GTSを多分に意識した造りになってるんですけど、
あくまでもパサージュGTとして製作しています(ていうかデカールがパサージュのままだった、と言うべきか?)。
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