この戦車(自走砲)が登場した怪獣映画って、確かなかったはずですが、ま、それはいいでしょう
(そんなら、わざわざ書かなくてもいいって)。
この戦車のプラモを最初に見たのは、確か小学校の2年頃。親父が作ったシングルモーターの物が、家にありまして
、自分も小学校5年生ぐらいになってから、リモコンのタイプを作った覚えがあります。もっと以前にも、
1/76ぐらいの大きさのゼンマイ動力の物を作っていたかもわかりません。で、20数年の時を経て、
最近作ったのがこれ。よくよく、ウチと縁のある戦車です。別段、有名な車両でもないのですが。
子供の頃は、自走砲だろうが装甲車だろうが装軌車両で大砲がついてりゃ「戦車」だと思っていましたから
、最初にこれを見たときは、ずいぶん奇異に感じたものです。防盾の形といい、短かめの二連装の砲といい、
「新型の戦車だろうか。光線でも出るんじゃないか」と思ったほどでした。おまけに、オープントップですから、
「雨が降ったら、どうするんだろう」などと、実に子供らしい疑問も浮かんだものです。戦場だったら、
雨は雨でも砲弾の雨が降りますが。
さて、キットはというと、これだけのロングセラーを誇るモデルですから、もはや何も言うことはありません。
そのまま組んでもよし、徹底的にディテールアップにこだわるもよし、いじればいじっただけ良くなるという、
日産のL型エンジンみたいなキットです。
手を加えたところはと言うと、いつものように各部を削り込んだ他、
銃口のマズルブレーキに真鍮線を一巻きしてディテールアップ。
それと、車体右側面にモールドされていたワイヤーロープを削り落として、銅線で新造しました(昔ながらの手法)。
あとやったのは、照準器の魚の焼き網みたいなやつ(名前知らないんですよ、これの)を、ピンバイスと、
デザインナイフで開口しましたが、危うく破損させるところでした。昔、夜店でやった「型抜き」を思い出します。
しかしこれって、エッチングパーツがあるようなことを聞いたことがあるんですけど、売っているのは見たことありません。
ところで、このコーナーを最初から見ていて、「なんで、こいつが作った戦車は、みんなアンテナがついてないのか」
と思った方もいるのではないかと思います。
なぜか。「つけるのを忘れていた」と言えばその通りなんですが、実は住環境の要因が大きく、ごく簡単に言えば、
「せっかく完成しても飾っておくところがなく、とりあえずホコリがかぶらないように箱にしまっておくんだけど、
アンテナまで付けると蓋ができないのではずしている」と言うことに他なりません。何卒ご理解のほどを
(撮影の時だけ付けときゃいいだろ)。
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