レパードJ.フェリーは、1992年6月に発表されました。先代の2ドアクーペからうって変わって、高級4ドアセダンに路線変更しての登場でした。米国NDIスタジオの手によるデザインは、なぜか英国車(ジャガーですな)を彷彿とさせますが、そう思って見てみると、日本車離れしたその姿も何となくわかる気がします。わかるんですけどこのJフェリー、その昔410ブルや130セドなど、「尻下がりのデザインのクルマはヒットしない」という日産車のジンクスを思いっきり踏襲していまして、前年に発表されていたU13ブルーバードと同じ轍を踏んでいるあたり、全く懲りてないみたいですね。
華やかさもさることながら、「高級パーソナルカーとは何ぞや?」というテーマを追い求め、答えが出ないまま迷走を続けたような、ライバルのソアラと比べるとちょっと不遇なイメージも感じられるんですが、いかがなもんでしょう。
今でもそうですが、当時の私はスポーツグレード以外のクルマにはあまり興味がありませんでした。もちろん、J.フェリーも先代の渋くてカッコ良いイメージを引きずっていただけに、変わり果てた姿に愕然としたものでした。
当時、日産の展示会に行ったとき、このクルマのプロモーションビデオなる物をもらいまして、てっきり私はテストコースを疾走する映像とか開発者のインタビューとかそういうのが入ってるんだと思って期待して再生してみたら、当時のTVCMがそのまんま入っていただけでした。
というわけで、キットはアオシマのニュートレンドシリーズ。現在でいうところのザ・ベストカーシリーズですね。例によって素組みなんですけど、高級車を得意とするアオシマらしく、そつなくまとまった感じで、組みづらい所も特にありませんでした。
ボディカラーはグンゼのシャンパンゴールドマイカをスプレー塗装していますが、明るい色なんで、クリアーで埋め込んだ埃もよくわかります(笑)。しかし、この色もうちょっと黄色味が強くてもいいんじゃないかなー・・・という気がしなくもありません。
内装は説明図の色指定どおりに塗装、エンブレム類は付属のエッチングパーツを使用しています。
冒頭で散々なことも書いてしまいましたが、今思うと、こういうクルマでのんびりクルージングってのもいいかもしれませんね。などと言いつつ、ついついアクセル踏んじゃいそうですが(実は、パワーはシーマと同じなんだよね)。
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