5代目のファミリアは、1980年6月に発売されました。先代のキープコンセプトではありましたが、直線を基調としたすっきりしたスタイルは、当時若者を中心に大人気を博しました。
この車を見ると、CMで流れていた高中正義のギターのサウンドが今も甦ってきますね。
誰が呼んだか、「和製ゴルフ」という異名も持っていましたが、個人的にはいまいちピンときませんでしたね。確かに、どちらもハッチバックですけど・・・そうそう、「シャッシャッシャッ・・・」というセルモーターの回る音がそっくりでした(そーいうことを言ってるんじゃないと思う)。
もうすっかり語りつくされた感がありますが、夏はサーフボード、冬はスキーを屋根に積んで、Tシャツとバンダナをシートカバーにし、ダッシュボードにはヤシの木のマスコットでドレスアップするというスタイルが定番と言われてまして、確かにそんな車が多かったんですけど、ここまでくるともう都市伝説ですね。つまり、それほど当時のナウいヤング(死語)のライフスタイルに影響を与えた車だった訳です。
キットはアオシマ(旧イマイ)製の前期型。懐かしのモーターライズキットの再販です。ドアミラーになったのはMC後だったと思うんですけど、まあ深く考えるのは止しましょう。
それと、純正のアルミホイールが再現されてますが、ハブキャップはこのように飛び出してはいません。ディッシュの部分とツライチになっています。
旧イマイのこのキット、当時としてはデキは悪くないと思うんですけど、なぜか給油口とドアノブが異様に小さいんですよね(以前作ったミラージュもそうでした)。特に小型車の場合、外回りのこういったディテールは大きめにしないと車がコンパクトに見えないと思うんですけどいかがなもんでしょう。
改修した箇所はといいますと、さっき言いました給油口、それからフェンダーアーチの部分を多少シャープにしてみました。ヘッドライトはこの当時のキットの例に漏れず、麦球を仕込むためのスペースが残ってますんで、パテで埋めてリフレクターを再現してあります。
あとはシャーシの後端までしか再現されてなかったエキパイを追加したぐらいですね。
今回、素組みでサラッと作ろうと思ってたんですが、最初の固い決意(笑)はどこへやら、やはり手を出さずにはいられず思ったより手間がかかってしまいました。
もうちょっとよく考えてキットを選びゃよかったんですけど、意思が強いのか弱いのか、自分でもなんかよくわかりません。 |