三菱ランサーエボリューションⅨ＆ワゴン

	三菱　ランサーエボリューションⅨ ＆ランサーエボリューションワゴンフジミ　1/24

ランサー・エボリューションⅨは、2005年3月に発売されました。思いのほか不評だったフロントマスクが修正され、再び精悍さを取り戻しました。思えばこのブーレイ顔、私の車にも付いてまして、初めての車検も終えたんですけど実はいまだに馴染めません。　あの「鼻」をくっつけるのも、会社の方針とあらば敢えて反対はしませんが、それだったらＭＣ前のセディアワゴンの顔にだって付けようと思えば付くだろーが。なーんで、あんな便所のスリッパみたいなフォルムにしなきゃならんのだ。おかげで前と後ろ、違うクルマをニコイチにしたみたいだぞ。４ナンバーのランサーカーゴの方がよっぽどマシじゃないか。ＭＴも選べるし。　しかも、当時唯一のスポーティグレード、Ｔツーリング買ったすぐ後でラリーアートver.なんか出しやがって。しかもそのラリーアートver.を上級グレードに据えて、Ｔツーリングをカタログから落とすとはどーいう了見だ全く。　まあ、街中で同型の車に会う機会は滅多にないんで、その点で飽きるってことはないんだろうけどさ、フン。・・・はっ、いかんいかん。エボⅨについて説明していたのに何ブチ切れてんだ私は。　でも、顔がブサイクで、ＧＤＩを謳っている割には燃費がたいして良くない事を除けば、値段の割に内装も乗り味も上質ですし、当時他社同クラスのワゴンと比較するとハッキリ言ってこれほどのお買い得車もなかったんですよ、って今さら褒めても遅いか。　あと、エボⅨの外観上の装備として、ルーフに「ボルテックスジェネレーター」なる物が追加されました。要するにスポイラーなんですけど、爬虫類の背ビレみたいで、なんか不気味でいいですね。　なお、現行型のエボはこれでラスト、次期エボは新型での登場となるそうです。ていうか出してね、エボⅩ。私しゃたぶん買えないけどさ。

一方のエボワゴンは2005年9月、半年遅れで登場しただけあって、フロントビューはエボⅨと同一で、セダン譲りのブリスターフェンダーも、普通のランサーワゴンとは比較にならない迫力です。　そういえば、以前旧リベロにエボⅢのフロントマスクを移植したのを見たことがありまして、なかなか格好良かったんですけど、なんかそれを彷彿とさせるクルマですね。当時のスポーツグレードは、馬力だけはやたらありましたし（１８００ＧＴで205ｐｓ）。　仮に時期モデルが出るとしたら、「エボⅩのワゴン」になるのか、「エボワゴンのⅡ」になるのか、どっちなんでしょうか。どうでもいい事ですが。

というわけでキットはフジミ製なんですが、この緻密さというか、変貌ぶりは一体どうしたんでしょうか。　フロント、リアのバンパーは言うに及ばず、灯火類まで別パーツで構成されています。とにかくもう、目つき（ヘッドライトね）が全然違う。エボⅦ、Ⅷのだるいモールドと比べたらもう雲泥の差です。シャーシや内装は先代の物をある程度引き継いでますが、それを差し引いてもキットの出来は非常に良くなったと思います。　しかも、フロントに貼り付けるメッシュはいつものナイロン製ではなく、なんと金属製。気合の入りっぷりはすごく感じるんですけど、型紙どおりに切り取ってフロントグリルに装着すると高さが足りず、正面から見ると上端が見えてしまいますんで注意が必要です。　今回、セダンとワゴン２台同時に製作しまして、セダンが素組みである分、ワゴンの方に労力を傾注したつもりだったんですが、ワンツーフィニッシュというわけにはいかず、セダンがだいぶ「待ち」の状態になってしまいました。　２台のカタログを見比べて、「なーんだ、こんなのセダンがカーゴルーム背負ってるだけじゃん。いっちょ、やってみるか」と気軽に製作を始めてえらいメに遭うのはいつもの事なんでしょうがないんですが。　リアウインドーの角度は、イメージ的にはほとんど垂直なんですけど、実は意外と寝ていまして、そのあたりをきちんと表現したかったんですけど、トランクのラインをそのまんまリヤゲートに作り替えてしまいましたんで、思ったほど角度が出せませんでした。　リアのウインドーには実車用のフィルムを貼ってみましたが、黒枠部分の段差の影響をもろに受けて密着が足りなかったのか、ジワジワと浮いてきてますね。ちょっとかっこ悪いです。

さて、サイト開設以来の目標だったランエボ全シリーズの製作もひとまず達成しました。個々の仕上がりについては多少バラツキがあるんですけど、とりあえず満足です。でもなんか、嬉しいような寂しいような、複雑な心境ですね。だって、今後キット化されそうな三菱車って、ランエボ以外ないような気がしますし。　というわけで、新規金型でギャランＧＴＯかランサーＥＸを出してください。初代デボネアでもいいですよ（いいですよ、じゃねーだろ）。