童夢−ZEROは、スーパーカーブームも終盤にさしかかった1978年に発表されました。
当時、ある少年雑誌でその姿を見た私も、「とうとう日本でも、イタリアのスーパーカーの横に並べても恥ずかしくない
車が作られるようになるのか」と期待した覚えがあります。
確かに、日本製のスーパーカーとして数えられているものに、「トヨタ2000GT」があるにはありましたが、
あまりに流麗なスタイリング故か、有無を言わせぬ迫力は、あまり感じませんでした(好きだったんですけどね)。
そんなわけで、発売を心待ちにしていたのですが、ナンバーを付けた童夢−ZEROを公道で目撃することは、
ついにありませんでした。
キットは、当時発売されたと思われる(よく覚えてないんです)モーターライズキット。
スピード競技用のため、単三4本の電池ボックスと、でっかいバンパーが付いているのが特徴です。
白状しますと、某ホビージャパン誌の作例に刺激されました、って言えば聞こえはいいですが、ハッキリ言ってパクリです
(雑誌に掲載されて、初めて再販されていたのを知り、思わず買ったまではよかったんですが)。
しかも、プロの作品にかなうわけもなく、いい恥さらしてます。
画像ではわかりにくいんですけど、デカール(緑色の部分)にクリアラッカーを吹きすぎて、
しわを寄らせてしまいました。デカールにラッカーを吹いちゃいけないのはよくわかっているんですけど、
ごく薄く吹き重ねていけば何とかなってたんです。が、完成を急ぐあまり、ついつい多めに吹き付けてしまいました。
そらもう、しっとりと(笑)。
シートは、適当なジャンクパーツをそれらしく加工して取り付け、後ろに隔壁を設けてあります。
今回一番悩んだのが実はワイパーなんですが(なんでそんな物で・・・)、キットのパーツを意地になって流用し、
極細の真鍮線で二本アームを再現してみました。ピアノ線みたいに粘りはほとんどありませんので、
一度服の袖で引っかけて曲げてしまいました。
手間がかかった割には、ちょっと悔いが残りました。やはり、慌てちゃあいけません。 |