コスモといえば、思い出すのが白いコスモスポーツ。「帰ってきたウルトラマン」のマットビハイクルとしても有名で、
ヒストリックカーを語る上で、はずせない一台です。その次に印象に残っているのが、真っ赤な「APコスモ」。
電気カミソリみたいなラジエターグリルが特徴で、ゴージャスで少しワルっぽい雰囲気を漂わせていました。
サイドウインドーのデザインも洒落てます。
はたして、この型のコスモがパッと思い浮かんだ人って、一体どれぐらいいるんでしょうか。
この車も、私が免許を取った頃、(マツダ車の中で選ぶなら)乗りたかった一台です。
先に挙げた2台は既に市場に出回ることもほとんどありませんでしたし、
その頃もてはやされていたクサビのような直線的なデザインの中では、1、2を争うカッコ良さだと思っていました。
そう思ってある店で見つけて買ったんですけど……なーんか違う。
よく考えたら、私が憧憬を抱いていたのは、2ドアのクーペの方だったんです。道理で、間延びした感じがしたわけだ。この車、
ルーチェと兄弟車だったんですけど、ルーチェの方は、いまいち高級感というか、重厚さに欠け、
86年にやっとこさフルモデルチェンジしたときには、ホッとしました。
コスモはしばらくの間ルーチェと見分けがつかない時代が続き、90年に20Bロータリーエンジンを積んだ「ユーノス・コスモ」
として甦りましたが、巨大さが災いしたのかあまり売れなかったようで、今までに私が走っているのを見たのは、
3回ぐらいしかありませんでした(初めて見たときはバットマンカーかと思った)。
キットについてですが、とりあえず横長のリトラクタブルライトを開口し、
真鍮線を通して開閉できるようにしてみたんですが、閉じたときにチリが合わず、ちょっと失敗しました。
できれば、もう1台買って2ドアに改造して当時のアグレッシブな姿を再現したいんですけどね。
ホイールベースは同じだと思うから、ルーフでつじつまを合わせる必要があるでしょう。ドア周りの改造は、
すじ彫り入れ直しゃ済むことだし(テキトーな事言ってるなー)。
で、長い間売れ残っていた店を知っていたんですけど、買いに行ったらタッチの差で売れてました。
まさか買う人がいたとは…。
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