TOPページへ 日産 セフィーロ
アテーサクルージング

アオシマ 1/24


 セフィーロは、1988年9月にデビューしました。当時日産で展開された「901運動」のシンボル的な車で、セフィーロ以外にもBe-1とか初代テラノとか、変わりつつあった日産(カクカクボディ、絶壁インパネとの決別、って違うか)を象徴するような車が新聞の全面広告を飾っていました。

 セフィーロのキャッチコピーは「くうねるあそぶ」。もう、売る気あんのかっていうぐらいの力の抜けっぷり。で、イメージキャラクターが、安全地帯をバックに従えて以来、やけに「ニューミュージック」していた頃の井上陽水だったのは皆さんご存知の通りですね。
 印象に残るのは、やはりCMでの
「お元気ですか〜?」
という、半笑いしながら独特の口調で喋った、唯一のセリフ。まあ、私はファンなんで「陽水らしいな・・・」と思ったんですけど、同時に「ああ、やっちまったか」と感じたものでした。
 ところがこのCMが放映されていたのは、昭和も末期。Xデーが確実に近づいているって時に、「お元気ですか」はねーだろって事で(実際そういった抗議があったのかどうかはわかりませんが)、早々に別バージョン(しかも、とうとうセリフもなし)に差し替えられてしまいました。とはいえあのCM、TVで流れていた期間が短かった割にはインパクトがあったみたいで、今でも井上陽水のモノマネとかで、かなりの高確率で耳にするフレーズとなって語り継がれています(カラオケとかでやった事のある奴は、手ェ挙げろ)。ノシ

 キットはアオシマの「ザ・ベストカー」シリーズ。MC後のモデルをキット化した物ですんで、実際にCMで陽水が助手席に乗っていた前期型ではありません。そういえば最近エンジン付きで再販されましたね。よく、改修を重ねて前期後期がごっちゃになってたりとかするキットがあったりしますが、今度のセフィーロはどうなんでしょうかね?
 このキット自体はプロポーションも良くて、組立てもスムーズに進みますんで、別に文句を付けるところはありませんが、唯一、シャーシの前部に接着するパーツが、ボディをはめるときに干渉しますんで、事前に改修が必要かと思います。

 今回、井上陽水がCMで乗っていた薄緑色に塗ってみたかったんですが、そのものズバリの色がどこにもなく、タッチペンの近似色(スズキ車用)を探してブラシで吹いてみました。
 模型用の缶スプレーで見た、という情報もいただいたんですが、見つからなかったんですよね・・・。
 と思っていたら、こないだブラッと立ち寄った模型屋で見つけてしまいましたわ、「TS60 パールグリーン」を。もう遅いっての。

 このとき井上陽水の名曲「夢の中へ」の一節が、頭の中に流れていたのは言うまでもありません(ベタなオチですね)。

 

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