TOPページへ 日産  ブルーバードSSS(U13)

アオシマ改 1/24



 U13ブルーバード(SSS)は、1991年発売で、初代から数えて9代目になります。
 それまでの直線的なデザインから一転、曲面を多用したなんとも前衛的なデザインになりました。
 同時期にリリースされていたレパード・Jフェリーと共通するデザインコンセプトで、こちらもNDIの手によるものですね。
 レパードの項でもお話ししましたが、日産車は「尻下がりのデザインはヒットしない」というジンクスがありまして、当のブルーバードでも過去に経験してい るはずなのに(410のことですな、で、次に出した510は大ヒットしたというのは皆様ご存知の通り)、何度同じ轍を踏んだら気が済むのかと(笑)。



 個人的にはエキセントリックで嫌いじゃないんですけど、私 が「嫌いじゃない」といった車は大概レアカー扱いになってまして(殴)、販売面ではさすがにヒットしたとは言い難いものがあったようです。
  ただ、日産としてもこれで勝負に出るのはさすがにキツいと判断したのか、ボディタイプはセダンのSSSとハードトップのARXの2種類が用 意され、ARXはSSSと比べるとだいぶ無難なデザインとなっており、街中で見るのは圧倒的にARXの方が多かったように思います。
  当時私はこのブルーバードのカタログ欲しさに日産のディーラーに行ったんですけど、営業マン曰く「こないだ見えたお客さんで、連れていたお 子さんがブルーバードを見て、『このクルマ、バンパーが逆についてる』って言われちゃったんですよね。いやぁー、子供の発想って本当ユニークですよね」  いやいやいや、ユニークなのはこの車であって、子供の発想は至極まともだと思うぞ。感心している場合じゃねーだろと思ったんですが、「いや全くです ねー。このデザインがわからんとはやっぱり子供ですねー」と、テキトーに相槌打ってカタログはしっかりもらって帰りました。



 さて、キットの話。  モデルはセダンのSSS2.0リミテッド。
 デザインが似ているからという理由だけで、アオシマのレパード・Jフェリーから改造したものです。
 とはいえ、雰囲気は似ているものの、かたや3ナンバーでこちらは5ナンバー。まず大きさが違いますし、5ナンバー枠で作るとなると各面がフラットで、レ パードと比べると抑揚はかなり抑えているようですね。
 というわけで、全体にわたり切り刻んでサイズダウンし、曲面のきつい所はプラ板を裏打ちし、ひたすら削って平面化しました。ホイールは例によってディス ク部分をくり抜き、プラ板で純正アルミ風に新造しました。
 グリルは本当はハニカムなんですけど、適当なジャンクパーツが見つからず、とりあえずメッシュを貼ってごまかしてあります。
 NISSANのロゴはエッチングなんですが、レパードの物をそのまま使用しています。
 塗装はタッチペンを使用し、三菱車用のアストリアグリーンをエアブラシで吹きました。



 しかしコレ、去年の2月に着手したんですよねー。月日が経 つのがだんだん早くなっているような気がします(歳のせいですね、ええ、わかってますとも)。
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