なぜか、車の好みに偏りのある私ではありますが、さすがにトヨタ2000GTと、
ハコスカのGT−Rだけは別格だと思っています。
今の車は、余計なことを考えすぎ。後席が使えなきゃいけないとか、
ゴルフバッグが積めなきゃいけないとか、そんな事はどうだっていいのです。
ただ走るためだけに存在するという姿勢が、実に硬派で潔い。GTカーのあるべき姿がここにあると思います
(次はワゴン買おうって言ってたの、どこのどいつだよ)。
畏敬の念さえ感じる2000GTなんですが、わざわざオープンの方を選んで作ってしまうあたり、
自分でもイヤになるほど素直じゃありませんね。
この車は「007は2度死ぬ(1967)」に登場しました。
一応ボンドカーとして数えられていますが、ボンド氏は一度もハンドルは握っていません。
モニター付きの無線機を装備していますが、武装はしていないようです。
ドライバーは日本側のエージェント、アキ(若林映子)。美人で有能なんですが、
ハンドルの切り方がなんか変。自転車じゃないんだから、スポークの所を握るのはやめなさい(笑)。
このキットを手に入れたのは今から5年以上も前なんですが、その後、
同じキットがそのものズバリボンドカーとして発売された時は「やられた・・・」と思いました。苦労して見つけたのに。
キットの出来については全然不満はないんですけど、唯一困ったのが、フォグランプのカバー。
なぜかフォグランプのレンズのカットが直接モールドされています。ランプ本体も形が変で、
おそらく、コードを通してムギ球を仕込むようになっていたんではないかと思うんですが、
フルディスプレイモデルには無用の長物ですし、そのまま組むと結構目立つので改修することにしました。
まず、フォグランプはエポキシパテでリフレクターを作って適当なレンズを装着。
で、カバーはヒートプレスで新造するのも面倒なので、モールドを丸ヤスリで削り落とし、ペーパーがけ。
最終的に2000番まで番手を上げ、次にコンパウンドで磨き倒して透明度をなんとか確保しました。
おかけで、ペラペラになってしまって取り付けに苦労しました。
あと、細かい所でサイドブレーキを追加した
(当時一般的だったステッキ式で、インパネから直接伸びています)ぐらいですね。
これに、ジェームズ・ボンドとアキのフィギュアでも作って乗せれば完璧なんですけど、それはまたの機会に。
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