第19番、安       

山号寺名  護持山 安龍院(ごじさん あんりゅういん)

      曹洞宗

      子安地蔵菩薩

 

御詠歌 枯木にも花咲春の誓あれば むねの蓮のさとりひらけん

  当院は、寛永年間(1624〜44) 海蔵寺第2世天室和尚を開基とし、桑名城主松平定綱により創建された。天正15年(1587)に亡くなった祖父、久松俊勝の位牌を安置するために建立されたもので、その法号安龍院を寺の称号としたものである。

 久松俊勝の法名は、はじめ陽光院と諡されたが、50回忌の時に安龍院と改められ、その時より天和年間(1681〜85)までの間、毎年米20俵が当院に寄附された。

また、定綱の祖母、伝通院(於大の方。徳川家康の生母であり、父定勝の生母でもある。)から拝領した二つの小袖を、打敷に縫製して納められた。小袖の一つは綾地に鴬・梅が、あと一つは粟穂にウズラが刺繍されていたという。この打敷は、長年の使用のために損傷が甚だしくなり、のち懸け物に仕立てられ、長く保存されていた。

 昭和20年(1945)7月、空襲に遭って建物や仏像など全てを焼失し、再建されることはなく、現在に至っている。


第20番、一雲寺へ   第18番、大福田寺へ