一般的に人が嘘を吐くのは、窮地に陥って保身の為に吐く場合が多く見られます。例え事実に反する事でも反証されずに永久に押し通せばこれは嘘の範疇にはありません。しかし嘘は嘘、天網恢々疎にして漏らさず、天の制裁対象にあるは間違い有りません。

他人を窮地に陥れる嘘ほど恐ろしいものはありません。嘘と分かるまでの間その人の良心を弄ぶだけでなく露見することによって痛手を負わせ後々までも心に大きな傷を残す罪状は万死にも値するものです。人が嘘を吐きたくなる心情は分かりますが急場しのぎの虚言は先延ばし以外のなにものでもなく後に回ってくるツケには必ず延ばした分の利子が付きますから嘘を吐いた時点の状況よりも更に悪化します。これの繰り返しは最悪の状態を招き身の破滅に繋がります。

何れ露見するのが嘘ですから窮地に立たされても嘘を方便として事実から逃げないことが嘘から逃れる方法です。小さな嘘と言えども嘘は嘘。可愛らしい嘘は冗談のそして優しい嘘は思いやりの部類に入り嘘の仲間ではありません。嘘は自分自身の人間性を奪い別世界の住人にしてしまいます。