特に理由はないのにムカツク、腹が立つ、よくあることです。しかしムカツク理由が見つけられないだけで原因は必ずあります。思うことが思うようになれば腹など立つ訳はなく、思い通りにならないのが原因です。いかほど腹を立てたいと思っても為すこと全てが上手に進めばムカツク人はいません。短気は損気、些細な事から命を落とすこともままありますから自制が大切です。

短気は長年かかって作り上げた人間関係や物もお金も信用も一瞬にて消滅させる力を持っています。短気は人生を破壊する高性能爆薬のようで一寸した心の動揺が信管となって大爆発を引き起こし全てを無にする恐ろしい感情です。気が短いのは気が足らないことです。足らない分相手に自分の気持ちが十分に伝わらずイライラが募って腹が立つのですから日頃相手には十分なものを与える心配りが必要です。そうすれば足らない分も補えて気も長くなります。

後悔先に立たず、「あの一言で人生が・・・つい腹が立って」と後悔する人は正義感もありますが自分が正しいとの思い込みが強くこれが自制心を鈍らせると考えられます。自分の不始末や失敗で自身に腹をたてるのは自己責任上何ら問題はなく他人に害を及ぼすこともありませんが自分のイライラを周囲の人にお裾分けをすると予期せぬ事態を引き起こすこともあります。短気の治療薬には辛抱が一番効きます。辛抱する力は経験により増強されるものですから一般的に短気な人は経験値が低く勝ち気で気儘、即ち世間知らずの一面も否定できません。

気の短い人は寿命も短いとか、イライラ腹立ちは体内に強烈な毒素を作り出しこれが体を蝕むと聞き及びます。短気と言う体内爆弾を抱えている事実を再認識し、良いこともそうでない事もその要因の半分は自分自身にあると受け取れば気も半分は長くなり失敗も半減します。