車が、洋服が、バックが、お金が、ほしい、あれもほしい、これもほしい・・・欲しい気持ちは誰もが同じです。ほしい物の代償を払って得れば何ら問題はありませんが人は欲しいと思い込むと見境がなくなりトンデモナイ行動にはしる場合もあります。お金が欲しければ他家に裏口からおじゃまして黙って拝借するか又銀行へ行って強制的に頂戴するかして短絡的に欲望を遂げようとする人もあります。楽して一攫千金をとギャンブルに手を出せば儲ける以上の借金で行き着く先は見えています。屁理屈つけて詭弁を弄する贈収賄事件も結局はお金が欲しいと思う双方のやりとりです。出す物も出さずして物をほしがる精神状態が問題で、物が欲しければ先ずは全うに働いてお金を稼ぐ・・・この手順を省略してしまうと人生奈落の底へ一直線ともなりかねません。

何かによらず欲しがってはいけないものを求めてはなりません。他人の夫や他人の奥さん、これはダメです。一般的に不倫と言いますが、これなど欲望が倫理(あればの話ですが)の壁を押し破ってナンデモアリの状態に陥っている姿です。きっと鏡に映る顔は欲望に満ちあふれた醜いものが微笑んでると思われます。欲しがってはいけないものに手を出した代償は大きく物やお金以外に命までも取られる羽目になります。欲しがる気持ちも度が過ぎれば全てを失うことになりますから細心の注意が必要です。

お金で買えないものも欲しがってはなりません。ああして欲しい、こうして欲しい、親の気持ちも分かって欲しい、子の立場も分かって欲しい、俺の私のことも分かって欲しい・・・と相手の心を欲しがると要求が満たされない時などは諍いが生じ自分も相手も不幸になります。相手の気持ちを分かってアゲルと相手も自分の気持ちも分かってクレます。先ずは代償を払いましょう。何もアゲズに欲しがりすぎると人間関係は破綻します。

欲しいお金と要るお金は違います。欲しいものと要るものとの区別が出来れば問題はなくなります。欲しいものに際限はありませんからその中で必要なものを選び出せば「欲しい」心も納得させられます。今無くても過ごせるものを欲しがり無理して手に入れますと一時的には満足感を味わえますがその代償は高くつきます。物も人も心も失う危険性があります。欲しい心の制御は「分相応」にあります。