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ポリススピナー
フジミ 1/24 |
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スピナーは、「ブレードランナー(1982)」に登場する、未来の警察車両です。一応車なんですが、慢性的な地上の渋滞を避けるため、空を飛ぶ事も可能です。ていうか、劇中で道路を走っているシーンはほとんどありませんけどね。
ストーリーはと言いますと、舞台は2019年のロサンゼルス。惑星開発用のレプリカント(人造人間。外見上は人間と全く同じだが、体力、知力ともに人間に勝り、奴隷として地球外で使用されている)が叛乱を起こして地球に潜入、人間と見分けのつかないレプリカントを識別して処分するのがブレードランナーと呼ばれる捜査官です。
それらレプリカントとブレードランナーの攻防がストーリーの主軸なんですが、目的といいますか、なぜ彼らが地球に戻ってきたのかが本作のテーマになるのかなと思います。
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この映画で描かれた未来世界は、テクノロジーが高度に発達し、夜の街は光に満ち溢れていながら限りなく暗く、酸性雨がとめどなく降り続く中を東洋人をはじめとするさまざまな人種の人々が行き交い、道路は慢性的に大渋滞・・・というそれまでの明るくきらびやかな未来都市のイメージを覆すもので、日本語というか漢字表記のネオンサインや広告を見るたび、外国人から見た日本ってやっぱりこんなイメージなのね、とちょっと不安になったり(笑)、その独特の雰囲気と、工業デザイナーシド・ミードのデザインによる、車をはじめとするアイテム類のクールさが相まって (当時サイバーパンクなんて言葉が流行りましたよね)、現在に至るまでカルトな人気を誇る作品となったのでした。
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という訳でこの作品、私も大好きなんですけど、破綻なく語り尽くす自信がないのでそろそろキットの話を。
キットはフジミ製。スケールは1/24とされていますんで、クルマとして考えたら2シーターの割には大柄ですね。
今までガレージキットしかリリースされていなかった事を考えると、まさしく待望のキット化ですね。そりゃまあ、ツッコミ所を挙げればそれこそキリがありませんが、まあ、そんなのいつもの事ですし、素直に喜んで作っといた方がいいのかもしれません。このまま積んどいたら、あっという間に2019年になって、それこそ本物のスピナーが空飛んでるかもしれませんし。
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とは言うものの。
さすがにここだけは何とかしたいなー、という部分があるにはありまして。
今回、ドア開閉と電飾化に挑戦してみました。と、書けば1行で済んでしまいますが、何せどちらも初の試みでして、ハッキリ言って「えらいメに遭った」というのが正直なところ。ドアのチリなんか合うわきゃないし、下衆なことは言いたくありませんが、金もすんげーかかってしまいました。
電飾は抑えに抑えて全部で35箇所。外装部分のみです。本当は運転席のモニター類とか、光らせてみたい場所はまだまだあったんですけど、ていうか他所様のサイト見てたらフル点灯させている作品があったりしまして、何とか真似できないものかと考えたんですけど、技術的な問題でやむなく断念。PIC使ってプログラミングなんて、私にゃ無理。よくよく調べりゃその作品、某模型誌の作例になっていまして、全く無謀というか身の程知らずもいいとこです。
しょうがないので市販のキットでなんとか似たような事はできないものかと思い、使ってみたのが製作記でも紹介しました「デジフラッシュ」という電子回路のキットなんですな。プログラム次第でかなり自由なパターンが作れるんですけど、基盤のサイズが問題でして、ギリギリキットの中に納まったときには心底ホッとしました。
カラーリングはTSのブルーをベタ塗り。これも諸説ありまして、明るいのか暗いのか、ソリッドなのかはたまたメタリックなのか。
果てはグレーで塗装している作品もあったりしまして、一体どの色がオリジナルに最も近いのか、なんて考える余裕は既になく、DVDで見たまんまの「紺色」でいいじゃねーか、と思い、あまり深く考えずに塗っています。
他には、ホイールと一体のモナカ構造だったタイヤをゴムに置き換えてみたり、若干寂しかった内装に手を加えてみたりと、ディテールアップもしてみました。
まあ、色々やってみましたが、危険なバランスでどうにか形になっている、といった感じでしょうか(既に破綻していたりして)。
いつかまた、もう一度リベンジしてみたいような、二度と作りたくないような、複雑な心境ですね。別に無理に電飾仕込まなきゃいいだけなんですけど。
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