5代目のギャランは1983年8月に発売されました。先々代のキープコンセプトだった先代シグマ、ラムダから一変し、直線基調の(つっても、先代も先々代も直線一辺倒でしたね)すっきりとしたスタイルに生まれ変わりました。ちなみに、この代からラムダは消滅して4ドアのシグマ1本になったのは周知のとおりですね。
製作記でもちょこっと触れましたけど、この頃の三菱車のデザインって、クリーンなんですけどなんか線が細くて、あんまり力強さを感じないんですよね。かといってホンダ車みたいに若々しい感じがする訳でもないし(同時期のミラージュや、ランサーフィオーレなんかもそう)、何とも中途半端で実は当時はあまり好きではありませんでした。
とはいえ、後年私も何回かハンドルを握ったことがありますが、ターボで武装されたモデルの走りは豪快で、これもやっぱり典型的なドッカンターボ。サイレントシャフトの効果でシュルシュルと静かに走り出したかと思ったら急激に加速が始まるんですよね。
その直線番長ぶりに「やっぱり三菱車だよなー」と感じたものでした。
というわけで、今回のベース車両は屋根(特にCピラー)の雰囲気が似ているというただそれだけの理由で、フジミ製GX71マークUを選んでしまいましたが、ハイメカシリーズの要とも言うべきエンジン部分はまるまる不要パーツになってしまいました。
で、今回非常に困ってしまったのが、このシグマ自体「これは」という特徴が希薄だったこと。改造車(とりあえず便宜上こう呼ぶことにしますが)は今までにも何台か作ってきましたが、それぞれのクルマの個性というか特徴に(たとえばフロントマスクとか)頼っていた部分が多々ありまして、そこさえそれらしく作ってしまえば、全体のプロポーションが多少アヤシクても何とか形になったんですけど、この型のシグマはあんまりアクが強くないもんですから、小手先のごまかしが全然効かなくて、似てるのかどうかものすごく不安になってくるんですね。リアにバカでかいスポイラーを背負わせたのも、少しでも変わった特徴を出して見る人の視線をそちらへ持っていこうという姑息な理由があったりします。
そんなわけで春から準備をして、今年(2006年)の「オートモデラーの集い」に間に合うように製作を始めていたにもかかわらず、いつになく時間がかかってしまいまして、しまいには部品のほとんどをボンドでくっつけ、ほとんど見切り発進で完成したのがイベントの前日という有様。最後にウインドーを接着したらワイパーを取り付ける場所がほとんどないことに気付きましたが時すでに遅し、泣く泣くオミットしました。
他にもリアガーニッシュの中央に「TURBO」のロゴを入れてなかったり、不備な点は多々あるんですけど、とりあえず完成してほっとしています。
そんな訳で、他にも書きたいことはいろいろあるんですけど、続きは次頁の製作記(ダイジェスト版)で。
(まだ工事中です。すいません)
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