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ホンダ クイントインテグラGSi
フジミ改 1/24
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1980年、シビックの上位車種としてデビューした初代クイントでしたが、
その中途半端な立ち位置と、日本では不人気な5ドアだったこともあり販売面では大苦戦、1985年に二代目として登場したのがこのクイントインテグラです。
先代とは打って変わって、リトラクタブルライトを採用した流麗でクリーンなスタイルと、全車DOHCエンジンを搭載して高性能さをアピール、
当時の若い世代(20代〜30代前半の独身、ぐらいかな)を中心に人気を集めました。
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で、当時のCMがですね・・・これがもう突き抜けるぐらいに爽やかで(笑)。
山下達郎の「風の回廊(コリドー)」をBGMに、男同士で海辺で戯れる映像(後に女同士、カップルのバージョンも出ましたが)
に、あんたらどーいう関係なんだよ、しかももろ肌脱いでるし、と思いつつ、(安い、速い、美しい)の三拍子揃ったこの車は、
「シビックじゃ落着きなさそーだし、プレリュードって柄でもないよな」と思っていた当時の私に深く刺さったものでした。
当時彼女いない歴=年齢だった私も「これさえ乗ってりゃ、俺だってギャル(死語)にモテモテだぜぃ」と購入を考えたのですが、
学校を卒業して給料を貰えるようになった頃には既に三菱車しか乗れない体になっていまして(笑)、もし買っていたら明るい青春がエンジョイできるに違いない、
なんてな事を考えていた時期が私にもありました(遠い目)。
ちなみに、その前はCR−Xで同じ事考えてましたね。いい車さえ乗ってりゃモテるって勘違いするのは当時の若者あるあるでした。決して私だけじゃありません、ホ、ホントだぞ。
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さて、青春時代のしょっぱい思い出話はこれぐらいにしまして、キットの話。
まあ上記の理由から、この車は以前から形にしてみたいと思う車の中の1台だった訳ですね。
で、昨年の「柏崎模型展」で頂いた、無限仕様のインテグラを作った際、そーいや、今年はあんまり車のプラモ作ってないし、横に並べるのにもう1台欲しい。
機は熟した、作るなら今だろ(そんな大層な)と思い着手しました。
ベースなんですがここはもう、車格も同じぐらいだし、同じリトラクタブルライトだしっていう事で、フジミの無印86トレノのハッチバックをチョイス、ボディ各部を改修しました。
ところが、クイントのフロントが思ったより厚みがありまして、パテを盛ったんですが、ライト部分が埋まってしまって結局ライトカバーをスジ彫りし直したりなんかしまして、これじゃレビンにした方がよかったなと。
リアウインドーなんですが、フラットなトレノと違いサイドまで少し回り込んだ形状で、それに合うようなジャンクパーツもなく、流石に自作するしかないと思い、塩ビ板をヒートプレスして作りました。
純正アルミホイールは、プラ板で1枚だけ全神経を集中して(笑)製作、残り3枚を複製しました。
内装なんですが、「作り込んでも多分見えなくなるだろうし、とりあえずクイントの内装に見えりゃいいか」ぐらいの感じで再現。ただ、フロントシート背面のニーエスケープ形状
(後部座席の人の膝が、前のシートに当たらないように角をえぐってある)はしっかりと再現しました。ええ、外からは見えませんとも、全っ然(笑)。
デカールは当時のカタログからスキャンして自作、前後のエンブレムは市販のメタルシールを使用しました。ていうかあるんだ、こんなの・・・とにかくこれには救われました。
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まあ、そんな訳でなんとか完成に持って行けましたが、
できればリアのスポイラーぐらいは装着してもよかったかなと。もちろん今みたいなウイング状の物じゃなくて、ウレタンの黒いやつ。
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