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トヨタハイエース
クイックデリバリー
タミヤ 1/24 |
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トヨタハイエース クイックデリバリーは、1982年にデビューしました。当時、ヤマト運輸から宅配専用トラック開発の依頼を受けたもので、他の企業とコラボして車を開発するなんて、後のWiLLプロジェクトにも通じるものがありますね(ありません)。
で、この車、荷物の集配業務に特化した斬新なスタイルが特徴なんですが、斬新とか言っときながらどっかで見たような気がするなあと思っていたら、いすゞエルフ ハイルーフもこんな形していまして、時代がやっと追いついたというか、機能を突き詰めるとやっぱりこういう形になるんですね。
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キットはタミヤの1/24スポーツカーシリーズ。ホント、久々の再販ですね。発売当時は「これのどこがスポーツカーなんだ?」と訝る向きもあるにはありまして、私もなんとなく手が出ませんでした。そして店頭からもいつの間にやら姿を消し、やっぱり買っときゃよかったかな、と後悔しつつはや20年余の月日が経ってしまいました。
という訳で今回めでたく再販。しかも地味に売れてるみたいで店頭からなくなるのが早いのなんの。何件か店を回ってやっとこさ入手しました。
とはいえこの車、ノーマルの白ボディで組んでもあんまり華がありませんし、かと言ってこれはというアイデアも思い浮かびません。タミヤ仕様って事でデカールも付いてるんですけど、みすみす広告塔にするのもなんかシャクだよな、とか思ったり(笑)。
その時ふと「そーいや外国のアクション映画観てると警察の特殊部隊(SWATですな)がこのテの車使ってるよな、あと護送車とかもこんな感じで・・・」と思い出し、架空の警察車両、ということにしてみました。
警察車両というと、本物にせよ劇用車にせよ、「○○県警で使用されていた車両」とか「○○というドラマの第○話に登場した車両」とか結構リアリティを重視する傾向にありますんで、単純に屋根に赤色灯乗っけりゃ出来あがりというわけにはいかないんですけど、今回はそういう事はあまり考えず、いかにもありそうな感じ、ぐらいの感覚で作ってみました。
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そーいやこの車が出てくる映画で、私が唯一観た事があるのが「V・マドンナ大戦争」だったりします(白ボディの普通の仕様だったと思いますが)。
ラスト近くの戦闘シーンで、ヒロイン阿川冴香(宇沙美ゆかり)が絶体絶命のピンチに陥ったところにいきなり登場し、ルーフ上に装備された多連装の速射砲を撃ちまくって形勢は一気に逆転します。
アイドル映画なんですけど、そこそこカネもかかってるみたいでして、B級アクションがお好きな方ならご覧になってはいかがでしょうか。いまだにDVD化されてないみたいですけど(それじゃ観れねーだろ)。
まあ、この車がカッコ良く活躍する映画って、後にも先にもこれぐらいでしょうね。
あぶ刑事みたいな横転シーンはありませんけど(笑)。
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いかんいかん、話が横道に・・・キットの話に戻りましょう。
外装ですが、助手席側のドアの下についている窓をプラ板で塞ぎ、残りの窓と灯火類にメッシュを追加、網戸の張り替え用の物(ナイロン製)を使いましたんで、一生かけても使い切れないぐらい余ってしまいました(普通に家の網戸張り替えりゃいいだろ)。
パトカーパーツは別売りのアオシマ製を用意。さすがにブーメランタイプは車の年代と合いませんけど、ホントはキットカットタイプを装着したかったところですね。
色はモデラーズから昔出ていたミッドナイトブルー。もう少し派手に青/白のカラーリングにしようかと思いましたが、車格的にはやはりこちらの方がいいのかも。あのカラーリングが似合うのは、指揮車を除けば2トン車以上の大型車両でしょうね。
内装はと言いますと、運転席周りは特に変わった事はしていません。無線機とサイレンアンプを追加したぐらいですが、ダッシュボード上の伝票入れは省略してもよかったですね。
荷室は、荷物用のバーを取っ払い、代わりに折り畳み可能な(なんか無駄なギミックだな)座席を取り付け、床、壁はライトブルーで塗装。さすがに板張り、ってのもアレですんで、路線バスの内装みたいのをイメージしています。
あと、車内が見えないと面白くありませんので、リアパネルを分割して開閉できるようにしてみました。
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座席使用時。
収納時(だからどーなんだという・・・)。
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さて、今回は若干ハードな仕上がりになりましたが、もう少しファニーな感じに改造してもいいですよね。キャンピングカーとか、ホットドッグ屋さんとか・・・。
私が作ってみたいのは「田舎の集落を巡回する移動スーパー」なんですが(できるか、そんなもん)。 |
いすゞエルフ・ハイルーフ(おまけ画像)。 |
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