TOPページへ 三菱 ミラージュ1400GLS
イマイ 1/24
 1978年にデビューしたミラージュは、それまでの三菱車になかったクリーンなスタイルで登場し、当時かなりの人気を博した車です (前にも、こういう書き出して始まった車があったような・・・)。
 DOHCエンジンを持たず、フルラインターボ化ももう少し先の話だったこの当時、 ミラージュの最大の特徴は、4×2のスーパーシフト。4速シフトの右側にもう一本、2段の副変速機が付いていて、 都合8段変速になるという仕掛け。
 とはいえ、まともにシフトチェンジしてたら忙しくてしょうがないので、通常は副変速機の方をローにしておき、 1、2、3、4とシフトアップ、 最後にハイにシフト、という5段変速のような使い方をするのが一般的でした。 私も昔、スーパーシフト搭載のコルディア・ターボ(激レア)に 乗っていましたけど、2本出しのレバーがミョーにカッコ良かったですね。普通の5MTの方が、はるかに楽でしたけど。

 キットは、イマイ製のモーターライズ。普通なら、1600GTあたりをキット化するもんですが、 デビュー当時は設定がなかったんだと思います。
 それはいいんですけど、このキット、ノーマル車のフリをして何事もなかったかのように再販されましたが、 ボディにはフロントスポイラーとオーバーフェンダーがドーンと張り出し、 室内はロールバーが入っておまけに2シーターになってるし、誰がどう見たって形はミラージュカップにでも出場しそうな バリバリのチューニングカー。全然ノーマルじゃありません。
 箱絵も、スポイラーとオバフェンが付いた形で描かれているのですが、せめて色だけは、とでも思ったんでしょうか、 市販車っぽくブラウンで塗られ、オプションのラインも入れてあります。
 「まさか、冗談だろうな」と思いながら買って帰りましたが、出てきたのは、やはり箱絵そのまんまの形をしたボディ。 ノーマル車とチューニング車を 別々に発売するという発想は、全くなかったみたいです。なら最初から、レースカーとして再販すりゃいいのに。


 ホントにこんな形してんの。イヤ、一応買う前に店で中身は見たんですけどね。 まさか、下半分がこーいう状態だったとは・・・。

 箱絵にだまされる、なんて事は昔はしょっちゅうありましたが、 今回の場合、正直に描いているわけですから、イマイには何の落ち度もありません(笑)。
 とはいえ、さすがにこのまま組んだのでは奇っ怪なクルマになってしまうと思い、 強制的にノーマルに戻しつつ製作してから、はや数年。 最近新作のペースが落ちているので、場つなぎ的に公開してみたのはいいんですが、 こうして改めて見てみると、いろいろ問題がありますねー (て言うか、こんな物をHPで公開すること自体問題なんですが)。
 というわけで、気になるところを挙げてみます。見りゃわかる事ばっかりですけど・・・。
・ ポリパテで仕上げたフェンダー。初代ミラージュのフロントフェンダーは、 言葉では表現しがたい独特な張り出し方で、思ったような形にはなりませんでした。
・ 異様に長いアゴ。フェンダーと同様ポリパテで成型しましたが、シャーシの爪に引っかけるため、 やむなくこの長さになりました。今思えば、ボンネットの裏あたりでネジ留めすればよかったんですが。
・ ミラーと、ナンバープレートが未装着。キットのパーツも、運転席側のドアミラーしか付いてません。 困ったものです。ナンバーは、市販車を作る以上は付けるべきである、と私は思っています。これも、パーツにはなかったですけど。
・ 前後バンパー。すいません、フリーハンドで塗りました。言語道断ですね。
・ 何も手を加えてない室内。当然2シーターのままです。いい加減にしろ。しかも、 ダッシュボードとハンドルを付け忘れてるし。何でそんなミスをしたのか、今となっては謎です。 ボディの改造を終えた時点で、精根尽きたみたいです(まるで他人事)。
・ ほとんど出てない艶(赤メタ吹きっぱなし)。すじ彫りも浅い。直すとなると、 サイドのラインは諦めないといけません。部品請求は、もうできないし。
 とにかく、一筋縄ではいかないキットだったんですけど、ふと箱の横を見てみると、 同じようにノーマルのふりをしたスペシャル仕様の 初代トヨタ・ターセル(紫色)がラインナップされていました。どこかで見つけたら、「百恵セレクション」にでもしてみようかな (その前に、この車なんとかしろよ・・・)。


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