初代MID4は1985年9月、フランクフルトモーターショーで発表されました。
当時の日産車のラインナップを考えると非常にインパクトのあるデザインでしたが、それでいていかにも日本車的な現実味も持ち合わせておりまして、
「ひょっとすると、このままの姿で市販されるんじゃないか」と期待されたんですが、続くMID4-Uともども発売される事はなく、プロトタイプとしてその役目を果たしました。
キットはフジミ製。発売当時はなぜかシャコタンのチューニングカーまでラインナップされていたんですけど、カーモデル、
とりわけ2ドアクーペが好きな割にはさして気にも留めないまま、いつの間にやら店頭からも姿を消し、やがてはその存在すら忘却の彼方だったんですけど、
最近になって突然思い出し、「そーいやMID4って初代と二代目、両方売ってたんだよな、いっぺん作ってみようかな…」と思った時には、
Uはともかく初代は再販すらされない幻のキットになっていました。そんな訳であっちこっち気長に探してたんですけど、
意外にも近所の中古屋で偶然発見してしまいました(しかも500円って…)。まさに「灯台モトクロス」ですね(違)。
今回の改修点はと言いますと、フロントのグリルを開口したのと、サイドウインドーを追加したぐらいでしょうか。
このキット、エンジンが一応再現されていて、リアフードを開口すれば見えるようになっているんですが、開けた後の納まりがどうにも悪くて、
結局せっかく開けたフードとトランクリッドは元通りボディと接着してしまいました。ヒンジを取り付けりゃ済むことなんですけど、ボディとのチリを合わせる自信がありませんでした。
致命的な欠点はないにせよ、なんとなく組みづらいな、というのが正直な感想です。
とはいえ、二代目を作ったときから考えていた「初代と二代目のツーショット」がやっと実現しまして、うれしい限りです。
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