TOPページへ シトロエン 2CV

ドイツレベル 1/24




 シトロエン2CVは、1948年に登場し、 改良を重ねて1990年まで生産が続けられた、フランスの国民車と言っても過言ではない車です。
  とても長い歴史を持つクルマってことで、、詳しい来歴やスペックなんかはとてもここで説明し切れるものではありませんので各自調べていただくとしまして(またかよ)、 ここでは、この車が登場した映画「007 ユア・アイズ・オンリー(1981)」について説明したいと思います。



ストーリー
 不慮の事故によりギリシャ沖に沈んだ英国のスパイ船に搭載されていたATAC(アタック。英国のミサイル誘導装置)を巡り、装置の入手を企む旧ソ連に依頼された、ギリシャ人の富豪率いる組織と、それを阻止せんとする我らがジェームズ・ボンドが対決する、というものです。

 英国政府は、協力者である海洋考古学者のハブロック夫妻にATACの引き上げを依頼。ところが夫妻は、任務遂行の途中で殺害されてしまいます。
 犯人のゴンザレスを追いスペインに渡ったボンド(ロジャー・ムーア)は、ゴンザレスの屋敷の外から探りを入れている途中ゴンザレスの一味に捕まってしまい、図らずも本人と対面することになるのですが、直後にゴンザレスは何者かが放った矢に射抜かれ、絶命します。
 混乱に乗じ、屋敷から脱出したボンドは途中、ハブロック夫妻の娘、メリサ(キャロル・ブーケ)に出会います。彼女は両親の敵を討ちに単身乗りこみ、ゴンザレスをボウガンで狙撃し、復讐を果たしたのでした。
 追手からの逃走を図る二人ですが、ボンドの車はゴンザレスの手下により使用不能となってしまい、仕方なくメリサの車に同乗することになります。それがこの、シトロエン2CVだったという訳。
 で、最初のうちは追手のプジョー405に銃撃されたりぶつけられたりと、半ば弄ばれている状態でしたが、途中ボンドがハンドルを握った途端、さっきと同じ車かってぐらいの凄まじい走りっぷりで追跡をかわし、見事に逃走に成功したのでした。

以下ストーリーは続きますが、ここまでがこの2CVの登場するシーンです。




 キットはレベル製。007映画に登場する車両をシリーズ化した物の1つで、他に、アストンマーチンDB5はもちろん、BMWのZ8、ムスタングのマッハ1とかあったように思います。そーいや、以前にZ8作ったことがありますんで、恐らく既存のキットのバリエーションモデルだと思います。
 で、このキット、やたらデカい007のロゴや、弾痕のデカールが付属していまして、映画のプロモーション用の車両がコンパチで作れるのかなと思って調べてみたら、実際に500台限定で発売もされていたようです(その際は、ヘッドランプが丸形になります)。う、売ってたんだ……(笑)。
 キットについては、やっぱり日本のキットとは思想が違うなと感じる部分があるものの、特に組みづらいということはなく普通に組めるんですが、塗装に苦労しまして・・・と言うのは、組立説明図の色指定が外国語表記なんです。翻訳してみても日本に売っているペイントだとどの色を使えばいいのかがよくわかりませんでした。カラー印刷で何となくイメージすることはできるんで、「多分こんな感じじゃね」と近似色で塗りました。
 ダメージの表現については、逃走を開始した時点で銃撃を受けて穴だらけでしたし、途中ぶつけられたり横転したりでボロボロの状態で、とても再現し切れるもんじゃありませんでしたので、断念しました。ただ、ヤレた感じを出すために艶出しはせずに、半光沢のクリアーをかけました。
 あと皆様ご存知の通り、この車、ルーフはキャンバストップなんですが、キットではオープンとクローズドのどちらか選べるようになっていまして、劇中の仕様で作る場合はオープンのパーツを使うよう指示されています。まあ間違いじゃないんですけど、実際の車両は画像のように後方に巻いた状態ではなく、ルーフの中央あたりで二つ折りにしているんです。もっと早く気付いていたら改修したのに、見落としてしまった事がちょっと悔やまれますね(今まで何回もDVDとか観てきたくせに、何やってんだよ)。





 


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